シカゴポジション(CME)217
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年2月11日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションは2週連続のショート積み上げ後、先週は持ち高調整の豪ドル買いにネットショートが10,600枚も減りました。内訳はロング200枚減、ショート10,800枚減となり、完全にショートカバーとなっています。やはりポジション総枚数が14万枚以上になると持ち高調整を行う水準であった様です。相場は2月7日(金)と10日(月)に安値を付けてから、締日は小幅豪ドル高となっており、明日の締日の終値が気にかかります。チャートを見ると、先週新たに引いた紫色の横サポートである0.67米ドルを守っています。もし割ってしまえば赤の豪ドル安トレンドライン下限が0.6565〜75米ドル付近にあるので、時間をかけながら豪ドル安が続く可能性が高まります。先週10日月曜日の安値がまだ2回目のダブルボトムとの捉え方ですと一度豪ドルの買い戻しになります。いずれにせよ、明日の締日終値は注目されます。
実際の豪ドル米ドルは、0.6660〜70米ドルのサポートで3回止まっています。まだ下抜けリスクが高いですが、豪ドルが一段安に入るか、大きくショートカバーが入るのか正念場になっています。下限を切った場合は新たな下値模索に入り、0.6520、0.6420米ドルが当面の目標方向になります。上値は最初の抵抗線が0.6770にあり、これを越えてくれれば1安心となり、更に短期の豪ドル安が一度終わるには0.6820〜30米ドルにある窓埋めを行い、0.6850ドルの抵抗線を越えることが必要になります。
(1豪ドル=0.6731ドル、2月17日14:50)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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