シカゴポジション(CME)217
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年2月11日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
NZドルポジションは1,900枚のショートを積み上げて、ネットショートを4,100枚弱まで積み上げてきました。まださほど大きなポジションではないので、引き続きどちらの方向にも動き易いと思います。また内訳は1,300枚のロング増、3,200枚のショート増です。過去の総枚数では8万枚弱までありましたので、現状の4万4000枚弱では、総枚数からもどちらにも動き易くなっています。チャートを見ると、昨年10月初底値からのサポートは完全に下抜けており、その時点の逆ヘッド&ショルダーの黒いサポートライン0.6310〜20米ドルが当面の下値ポイントになります。
実際の相場は昨年12月末高値を起点にしたNZドル安トレンドラインが0.6340〜0.6510米ドルにあるので、0.6520米ドル以上で終わらない限りはNZドル下値トライ先行の相場になっています。このトレンドラインは5営業日で25ピップス程度下がるので、来週月曜日には0.6315〜0.6485米ドル付近になります。現状スポットをベースに下値は0.6380、0.6340、来週月曜日の0.6315米ドルがサポートになっています。豪ドル米ドルがサポートを守るか否かの正念場でしたので、もし守り切るとNZドルも買い戻しになり、来週初の0.6485米ドルの抵抗線は抜け易くなります。NZドルはどちらの方向にも動き易いとしましたので、今週は豪ドルの連れ安か連れ高の可能性が強いと思われます。
(1NZドル=0.6434米ドル、2月17日14:50)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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