ドル円急落で日本株失速(2016年5月26日)

本日の東京市場は海外市場で米景気の回復期待の高まる中、米株式が大幅に上昇を続けた流れを受け

ドル円急落で日本株失速(2016年5月26日)

ドル円急落で日本株失速

本日の東京市場は海外市場で米景気の回復期待の高まる中、米株式が大幅に上昇を続けた流れを受け、日経平均株価も一時200円を超える上昇となり17,000円に迫る動きを見せました。
しかし、海外で110円台前半で取引されていたドル円が、東京市場が開くと特にニュースなどもなく原因のわからないまま109.50割れの水準まで急落。その後は109円台後半で戻りの鈍い動きとなるにつれ、日経平均も後場には上げ幅を縮小。結局15円高の16,772円で終了しています。

尚、原油先物は東京時間に50ドルに後一歩のところに迫る49.93まで上昇しています。
本日東京証券取引所が発表した5月第三週の投資家別株式売買状況で外国人投資家が2週連続で買い越していることがわかりました。
本日から開催されているサミットでは安倍首相が世界経済の回復に向けた政策総動員をG7各国に呼びかけていますが、それぞれおかれた環境の違う中で、どこまでの一体感を出せるかが注目されます。

世耕副長官が本日行った記者会見では新興国の現状に厳しい見方が各国から示され、世界経済のリスク認識についてはおおむねの一致があったとのことですが、為替、消費税については議論されていないとのことです。安倍首相としては強いメッセージ発出で合意すべく協議を続ける模様です。
尚、日経新聞のWeb版速報によれば安倍首相は初日の現状認識の説明資料で商品価格の下落や新興国の投資伸び率を「リーマンショック前後の下落幅である55%と同じ」「リーマンショックより低い水準まで低下」などと表現したとのことです。

首相は消費増税延期については「リーマンショックや大震災級の出来事が起こらない限り予定通り」と表明しており、消費増税延期への地均しの動きではないかと注目されます。

序盤の欧州株式指数先物はまちまち。
今晩は米国で21:30から新規失業保険申請者数、4月の耐久財受注等の指標の発表があります。

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