アメリカ10月貿易収支の予想
(今回予想:2019年12月5日9:00現在)
本日22時半に米国9月貿易収支が発表されます。
9月までの推移と今回予想値(発表値は黄色の折れ線で、今回分は○印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支、黄色の折れ線:財とサービスの収支(通常発表分)
青の棒グラフ:対中国、オレンジ:対日
上図で▼500億米ドルに引いた(黄色の)横線を見ると、2018年年央から赤字幅が拡大していましたが、今年の年央から減少傾向を辿り今回の予想値はそのラインを下回っています。関税賦課問題の影響が徐々に出始め、世界貿易の縮小が始まっている可能性もあります。
2019年年初来から9月までの前年比較で、赤字額は248億ドル増え、内訳は輸出が70億ドル減少、輸入が178億ドル拡大になっています。ここまでは国内需要の強さの反映とみられますが、9月単月だけ見ると、収支は赤字が27億ドル縮小し、輸出18億ドル減、輸入45億ドル減と内容的にはかなり悪くなっています。米国の輸入増は国内消費活動の裏返しと言われていますが、もし消費活動に影響が出てくるとGDPには大きなマイナス要因になります。今後の収支内訳の動向には注意が必要になりそうです。
一方、上図は中国の10月までの貿易収支推移です。6月(509億8000万ドル)を黒字のピークにして7月・8月と黒字額が減少していましたが、9月から持ち直し(396億5000万ドル)、10月は428億1000万ドルと一段と増加しています。10月の対米輸出は前年同月比▼16.2%となり、9月の▼21.9%よりは縮小したものの、他国との貿易が拡大していることを示しています。
ユーロドルの週足では昨年9月下旬の高値を基準として、現在は1.0750〜1.1170米ドルのユーロ安トレンドラインを形成していますが、このトレンド内の1.0980〜1.10米ドルゾーンのサポートに3回止められて、現在はレンジ上限までの戻りを試す流れにいます。更にこの手前の1.1110〜20にも抵抗線があるので、まずここをクリアしないと上値余地も広がりません。
一方で、上値トライ失敗に終わった場合は、再度1.0980〜1.10サポートを試す流れに入り、もし割れてしまうと1.0870〜80米ドルのダブルボトム狙いになります。
(12月5日10:10、1ユーロ=1.1082米ドル)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2019.12.05
ドル円108円台後半で膠着状態 米中合意期待復活で下げ一服(12/5午前)
5日午前の東京市場でドル円は横ばい推移。取引レンジは108.80-93と限られ東京時間11:30現在は108.85-90レベルで取引されています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2019.12.05
ドル円見通し、米中早期合意期待後退の前日から一転して期待再燃だが、直前の下落衝撃が残る(19/12/5)
ドル円は12月4日夕安値から反騰したが109円には届いていない。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。