オーストラリア 8月雇用統計の結果(19/9/19)

就業者数が予想を上回り、失業率は下回る結果となりました。

オーストラリア 8月雇用統計の結果(19/9/19)

オーストラリア 8月雇用統計結果

8月の豪州失業率は、就業者数が予想を上回り、失業率は下回る結果となりました。
いつもの様に各項目を見ると下記の結果となりました。

オーストラリア 8月雇用統計結果

就業者数の結果は下表です。

オーストラリア 8月雇用統計結果 2枚目の画像

8月の就業者数は前月より34,700人増で、予想(1.5万人増)を上回りました。
7月は前回4.11万人⇒3.64万人に下方修正されていますが、この分を加味しても今回は実質+3.0万人となり予想を上回っています。但し、内容的にはフルタイムが▼15,500人減、パートタイムが50,200人増ですので、あまり芳しいとはいえません。

オーストラリア 8月雇用統計結果 3枚目の画像

8月の失業者は4,100人増加しました。内訳はフルタイム希望が22,900人減(7月は27,400人増)となりました。フルタイムの就業者が大幅に減少し、パートタイムがその分拡大しています。失業率は8月も5.3%となり、0.1%悪化しました。就業者数が前月より増加しているので、職探し(失業者の増加)による失業率悪化です。また労働参加率は前月から0.1%改善し66.2%となっています。
月間全労働時間は390万時間増加(7月は620万時間増加)し、17億8260万時間となりました。引き続き個人消費にはプラスとなります。

オーストラリア 8月雇用統計結果 4枚目の画像

失業率は赤い線(中銀の失業率予想値5.25%)を越えました。

豪ドル米ドル相場は、FOMC発表前に0.6855〜60米ドル付近で推移していましたが、先々の米利下げは経済次第との内容に米ドルが買われ、豪ドルは0.6815〜20米ドル付近まで売られました。その後は予想を下回る失業率の内容に0.6782米ドルまで売られて、現在は0.6788米ドル付近で推移しています。
豪ドルが弱含みの中で、0.6810米ドルサポートを失業率前までは維持していましたが、現在は下回っており、現状では0.6750、0.6710米ドル方向の流れになっています。
上値は今日中に0.6810米ドル以上を回復して終わることが豪ドル安阻止に必要となります。
(1豪ドル=0.6789米ドル、2019年9月19日15時00分現在)

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