N$円73円割れの越週で長期も変化(2016年5月第二週)

NZ/円、短・中期は弱気の流れ。73円割れの越週で長期も変化する可能性が点灯

N$円73円割れの越週で長期も変化(2016年5月第二週)

NZ/円、短・中期は弱気の流れ。73円割れの越週で長期も変化する可能性が点灯

ニュージーランド相場は4/28の日本の金融政策決定会合直後に円高が急となった流れを受けて続落となりました。対円では5/6には72.55まで下落しましたが、ドル/円が反転の流れに入ったことから小康状態を保っています。NZ国内経済は引き続き企業の景況感、家計部門の消費共に好調さを維持していますが、新興国経済の先行き不透明さやインフレ率の低下傾向が強いことから、6月に利下げの可能性を残しています。また、NZ株式相場が他国に比して実力以上に上昇している可能性があることには注意が必要でしょう。

チャートを見ると、日足は5/6の72.55を直近安値として、反転、上昇の流れに入っていますが、トレンドが弱く急伸にも繋がり難いと見られます。75円台を回復した場合は、下値リスクが軽減されますが、この場合でも76〜77円ゾーンに中期的な上値抵抗が出来ており、これを上抜けるほどの上昇にも繋がらないでしょう。21日移動平均線は75.00に位置しており、日足の上値抵抗として働いています。下値抵抗は73.60-70にありますが、73円割れを再び見た場合は一段の下落に注意が必要です。
週足も2週連続陰線引けとなり、上値を切り下げる流れに変化が認められません。今週は反発余地を探る動きが先行していますが、週足ベースで見た強い上値抵抗が76.80-90、77.90-00にあり、78円超えで越週しない限り、下値リスクを残します。31週、62週移動平均線は77.98と81.22にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。

また、5月足の下値抵抗が74.00-10にあり、現状はこれを挟んで推移中ですが、74円割れの越月か、週足の終値ベースで73円割れを見た場合は2009年2月に付けた大底44.25を起点とする長期サポートラインを下抜けて長期トレンドも“NZ弱気”に転換します。また、対ドルで0.6700割れを見た場合もNZの続落に繋がり易くなるので注意が必要です。

             NZ/円【週足】

             NZ/円【週足】

(5/12現在31週移動平均線は77.98に、62週線も81.22にあり中期トレンドは“キウィ弱気”の流れにある)

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