ユーロ圏8月PMI景況指数速報値の予想
明日22日、ユーロ圏の8月PMI指数が発表されます。ユーロ圏PMI指数発表の3時間30分後にECBの金融政策理事会議事要旨が公表されます。
ユーロ圏の製造業PMI指数は相変わらずの低迷中であり、ECB議事要旨内では次回理事会(9月12日開催)に向けての緩和姿勢の文言を探る形になります。ユーロにとり、金利が軟化し易いこの2つの材料ですので、対ドル、対円で影響が出る可能性があります。
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2019年8月21日 12時現在予想値
東京時間22時45分発表の米国8月PMI指数の予想は以下となっています。
米国8月PMI指数
製造業 8月:50.5(レンジ50.0〜50.6) (7月は50.4)
サービス業 8月:52.8(レンジ52.0〜53.5) (7月は53.0)
下図は、ご参考までにいつもの3地域製造業PMI指数です。ここ数ヶ月の日本は横這い傾向で下げ止まっていますが、それでも50以下で推移しています。欧州もしばらく横這い傾向でしたが、ここ2ヶ月では再度下落基調を強めています。ユーロ圏の成長の一部は輸出に頼っていることもあり、その意味で製造業の悪化は金融緩和材料になります。一方で米国は引き続き下落傾向を続けており、7月のISMは51.2まで下げています。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰色)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
(こげ茶:50、緑線より右側の青色が今回のユーロ圏8月製造業PMI指数の予想値)
ユーロドルは昨年10月以降のトレンドとしては1.10〜1.14米ドルレンジのユーロ安を形成しており、約1年弱経過しています。このトレンドライン内の1.1260米ドルに強い抵抗線が控えています。
また、短期的には現在1.1050〜1.1160レンジで上下を繰り返す流れを続けています。ユーロ自体は弱いので、もし1.1050を下回ると、8月1日底値1.1027米ドル付近のダブルボトム、次いで、上記トレンドライン下限の1.0090〜1.10米ドルの底値狙いになります。もしこの下限を切って終わると、ユーロは新たな下値模索に入ります。
一方で、上値は1.1170を越えて終わると、ユーロ安トレンドからの調整買い戻しに入れます。抵抗線としては1.1210、1.1260米ドルの順に控えています。従いまして、明日のPMIが予想以下、議事要旨に次回緩和をにおわす内容あれば、先に下限トライになりそうです。
(8月21日14:15、1ユーロ=1.1093米ドル、118円11銭)
オーダー/ポジション状況
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