NZ中銀住宅市場抑制措置見送りでN$上昇
ニュージーランド中銀は11日に公表した半期に一度の「金融安定性報告書」を公表、住宅市場における不均衡の拡大が将来的に金融の安定を損なうリスクに関し懸念を示しました。
公表後の記者会見でウィーラー総裁は今後住宅市場の需要を抑制するための追加措置について必要かどうかの見極めを行うとしています。
ニュージーランドでは牛乳価格の下落等で主産業の農業が低迷する中、金融緩和の影響や海外からの需要からオークランドを中心に住宅市況は活況が続いています。これに対し昨年10月に同中銀はローン資産価値の高い住宅ローンいついて融資総額の10%との上限を設けて市場の過熱の抑制を試みましたが、おさまらず一部では本日何らかの追加措置がとられるのではないかとの見方も出ていました。
今回の報告と会見では住宅市場の加熱への懸念は示されたものの、逆に追加措置の方法も導入時期もいまだに未検討であることが明らかになったため、発表後ニュージーランドドルは対ドル、対円ともにショートカバーで上昇、対円では一時74.50を抜けてましたが、その後はドル円がやや円高に振れたこと等もあり上昇前の74円割れの水準に戻っています。
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