ユーロ圏7月PMI景況指数の予想
明日24日の日本時間16時15分から、ユーロ圏の7月PMI指数が発表されます。
米中貿易交渉の行方が依然として混沌する中、6月のPMI製造業指数は僅かに持ち直しましたが、トレンド自体はまだ下降線を辿っているので、今回の数値も重要になります。
今週はECB金融政策が木曜日、来週水曜日にはFOMCが予定されているので、この数値も市場参加者の判断材料の1つになると思われます。また、米中貿易交渉は米高官が来週訪中予定ありとの報道があり、日米通商交渉の事務レベル協議も24日から始まります。この行方次第では今後の製造業PMI指数に影響を与えるので要注目と思われます。
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(今回発表予想)2019年7月23日 12時現在予想
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2019年7月23日 12時現在予想
米国7月PMI指数の予想は以下となっています。(東京時間22時45分発表予定)
米国7月PMI指数
・製造業
7月:51.0(レンジ50.4〜53.0)
(6月は50.6)
・サービス業
7月:51.8(レンジ50.8〜52.5)
(6月は51.5)
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰色)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
(こげ茶:50、緑線より右側の青色が今回のユーロ圏7月製造業PMI指数の予想値)
ご参考までにいつもの3地域製造業PMI指数です。日欧は今年から横這い傾向が続き製造業の景況感悪化には歯止めが掛かっていますが、依然判断基準の50を越える流れにはなっていません。一方で米国は下落傾向を続け、ISMでは6月に51.7まで下がってきました。
ユーロドルは現在1.0990〜1.1280米ドルのユーロ安トレンド内で推移しています。このトレンドラインは6月中旬のユーロ買いに一度大きく上抜けたものの、7月に入り、レンジ内に引き戻されています。このトレンド内の横サポート1.1180〜1.12米ドルで4回程度止められています。もしここを切ると、1.1150〜60、4月と5月底値1.1100〜10米ドルまでの下値余地ができ、3回目トライになります。
上値は1.1240〜50に抵抗線がありますが、トレンドラインの上限1.1280米ドルが強くなっています。短期のユーロ高に転換するには、この抵抗線を越えて終わることが必要になります。
木曜日にECB金融政策委員会、ドラギ総裁の記者会見が控えているので、明日のPMIが余程予想レンジから逸脱する様な数値にならない限りは行って来いの相場になりそうです。
(7月23日15:50、1ユーロ=1.1190米ドル、120円99銭)
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