米6月消費者物価指数予想
FRB議長議会証言で利下げを示唆する内容になりましたので、予想を下回り、マイナスにでもなると、一段の金利低下が予想されます。
2019年7月11日14時現在予想
下図(1)は前月比ベースの推移を示しています。オレンジ色の6ヶ月移動平均線を見ると、3月(0.4%)・4月(0.3%)の数値で若干上向きになっていますが、緑(0.2%)よりも下で推移し、2018年1月をピークにして緩やかに下がっています。エコノミスト予想も▼0.1%〜0.1%レンジで、もし下限を下回るマイナスでも出ると、7月末FRB利下げは既定路線になるかもしれません。
(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑は0.2%)
また、前年比ベースは下図(2)でユーロ圏のCPIと比較しています。今回は5月の年率1.8%から更に下がり1.6%予想です。また、ユーロの6月は既に公表済で6月は1.2%でした。
米欧ともに中銀目標の2%(黒い線)からは一段と下がっています。FRB予想では2%方向に近付くとの見通しですが、現状では時間かかりそうな気配です。
(2)米(青)とユーロ(オレンジ)のCPI前年比ベースの推移
(赤はゼロ、黒はFRBのインフレ目標値)
ユーロ米ドル相場はユーロ切り上がりのサポート1.1200〜10と3月下旬高値からの抵抗線1.1400〜10の間で収斂しています。6月20日に年初からのユーロ安トレンドの抵抗線1.1330を抜けて一時1.1412の高値を付けましたが、ドイツ金利低下に連れて、再度引き戻されており、現状では短期が中立、中長期がユーロ安になっています。6月時点の抵抗線が現在1.1300〜10にあるので、ここを越えれば1.14方向狙いに入れます。
一方下値は1.12のユーロ切り上げサポートを維持している限りはユーロの底抜けもありません。もしこのサポートを切ってしまうと1.1150〜60、1.1100〜10の2つのサポートを残すのみになります。(7月11日14:50 1ユーロ=1.1273ドル、1ドル=107円95銭)
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