A$円新たな下落トレンド入り(2016年5月第一週)

RBA(オーストラリア準備銀行)は5月3日に0.25%の利下げに踏み切り、政策金利を1.75%に決定しました。

A$円新たな下落トレンド入り(2016年5月第一週)

A$円新たな下落トレンド入り

RBA(オーストラリア準備銀行)は5月3日に0.25%の利下げに踏み切り、政策金利を1.75%に決定しました。これを受けて為替市場では豪ドルが急落、対円でも一気に80円割れを見ています。国内経済の基盤がしっかりとしているとの見方に変わりがないものの、第1四半期の消費者物価指数が予想を大きく下回ったことから一部にはオーストラリア中銀が利下げに踏み切るのでは、との観測がありましたが、4/28に日銀の追加緩和見送りにより豪ドル/円が急落してから間もないだけに、現状維持と見る向きもあり、3日の利下げ決定は為替市場に予想以上に大きな影響を与えました。

チャートを見ると、日足は4/22の86.39を戻り天井として反落、4/28には84円割れの大陰線が出て短期トレンドに変化が生じています。また、この日足が21日移動平均線(83.21)、120日線(84.55)、200日線(85.56)の短・中期移動平均線の全てを一気に下抜けており、大きな下げトレンド入りした可能性が高いことを示しています。79.60〜80.00ゾーンには中・長期的な下値抵抗が厚く、一旦すり抜けても押し戻される可能性の高いポイントですが、トレンドが変化して日が浅いことから戻りも鈍く、反発余地が限られる展開が予想されます。

直近の週足も、前の2週の陽線の値幅を打ち消して大陰線で終えており、今週も週初から下値余地を探る動きが進行中です。現状は79円台を守っており、これを守りきって反発に転ずる可能性を残していますが、31週移動平均線(84.96)を下抜けて越週したことや、4月足が大陰線となり、3月の上昇分をほぼ切り崩していることから、反発余地が限られ易い展開が予想され、一段の下落リスクに注意が必要です。また、79円割れの越週となった場合は74〜76円方向への新たな下落トレンドに入る可能性が高くなるので注意が必要です。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は81.50-60に、下値抵抗は76.30-40にあります。31週移動平均線は84.96に、62週線も88.23にあり中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。

             豪ドル/円【週足】

             豪ドル/円【週足】

(5/5現在31週移動平均線は84.96に、また、62週線も88.23にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)

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