シカゴポジション(CME)173
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴのNZドルポジションは、全く動意無しの展開です。ネットショートを僅か200枚増やしただけで、残高でも400枚です。しかもロングを1,700枚減、ショートを1,500枚減で、増枚数を3,200枚減らしています。非常にリスク管理ができているポジションです。
しかしながら、チャートを見ると先週は赤い3角保合いの下限を下抜いて終わっています。これだけ見るとNZドル安方向に向かう流れになります。2週間前のNZ中銀の金融政策で次の動きは利下げの可能性を示唆した様なNZドル安になっています。中銀の目論見通りの相場展開です。
そのNZドル米ドル相場は、先週まで維持していた0.6770〜0.6950米ドルのアセンディングトライアングルを下抜きました。目先は0.6710のサポートに止められていますが、流れは0.6650サポート方向になっています。上値は0.6790、0.6820に抵抗線ありますが、少なくとも後者を越えて終わらないとNZドルの弱い状態は変りません。
尚、先週火曜日(シカゴ締日)以降にNZドルが売られているので、シカゴのポジションはショートになっているかもしれません。テクニカルで見る限り、オセアニア通貨は対ドルで弱い状態になっています。
(1NZドル=0.6730米ドル、4月8日14時45分現在)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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