オーストラリア 2月小売売上高結果 (4月3日、日本時間9時30分公表済)

2月の小売売上高は予想を大きく上回る+0.8%となりました。

オーストラリア 2月小売売上高結果 (4月3日、日本時間9時30分公表済)

オーストラリア 2月小売売上高結果

2月小売売上高実績  前月比+0.8%(予想+0.3%)

2月の小売売上高は予想を大きく上回る+0.8%となりました。1月数値は当初のまま0.1%ですので、2019年に入ってからはかなりの回復になります。GDPに占める割合が大きい消費が、改善の兆しになるのか、それとも単発なのか3月以降の数値が重要になります。特に2月の前月比伸びは大きいので、3月はハードルが高いところからのスタートになります。

四半期毎の推移は、2018年2Q平均は+0.43%、3Q平均は+0.17%、4Q平均は+0.10%となり、2019年は2ヶ月で+0.45%ですので、昨年2Qまで回復したことになります。貿易収支の黒字も大きくなったので、ここまでのところは2018年4Q・GDP+0.2%(前期比)よりは改善する可能性が高くなっています。

豪ドル米ドル相場は発表前に0.7055〜60米ドル付近で推移していましたが、予想を上回った小売売上高と貿易収支の黒字に0.71米ドル付近まで買われ、現在も0.71絡み付近で推移しています。昨日0.7070米ドルにサポートありとしましたが、ザラバはヒゲだけ下抜けて、金融政策発表前の水準である0.71米ドルまで回復しています。豪ドル安トレンドライン0.6945〜0.7145米ドルは維持されており、上値は0.71台の確り乗せてくるとレンジ上限まで、もし0.7070を切れれば、0.7040、0.7000〜10米ドルのサポートまで狙う態勢になります。(4月3日10:40、1豪ドル=0.7092米ドル)

主なセクター別内容は(前月比ベース)下記となっています。6業種分類で4業種が前月比プラスとなり、マイナスはありませんでした。
         2月           1月
食品       +0.8%         +0.3%
家庭用品     +1.1%          0.0%
衣料       +1.6%         ▼0.1%(←▼0.3%)
百貨店      +3.5%         ▼2.2%(←▼2.1%)
レストラン等   +0.0%         +0.2%(←+0.3%)
その他      +0.0%         +0.6%(←+0.7%)
( )内数値は前回改訂前発表値                 

オーストラリア 2月小売売上高結果

(出所:豪州統計局)

上図は豪州統計局作成の小売売上高の実数チャートで、1月(上)と2月(下)を比較しています。季節調整済数値(灰色)が、大きく改善し黒のトレンドラインを上抜いてきました(上図○印)。 実数では270.5億豪ドル⇒272.7億豪ドルになっています。
豪州統計局では、各業種全般に改善しており内容は良かったとしていますが、12月▼0.4%、1月+0.1%の反動があったと分析しています。
(以上)

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