ドラギECB総裁、定例理事会後の会見
「ドラギECB総裁、定例理事会後の会見」
ドラギECB総裁は21日、定例理事会後の会見で
「ユーロの金利は現行またはそれ以下の水準で長期間続く」
「必要に応じて全ての手段を利用する」
「ユーロ圏の景気見通しに対するリスクは下振れに傾いている」
との3点を述べました。
この発言を受けて
ユーロドルは一段高、一時1.1400手前の1.1398まで急伸した後、1.1380前後で堅調推移しています。
今日のこのドラギ総裁の発言内容で、何故ユーロが買われているかというと、先週のメルケル独首相発言があります。
メルケル独首相は、ユーロ圏の経済成長力を押し上げるために、ECBに対して利下げを促すかのような発言をしていたので、今回ドラギ総裁が金利引き下げ、追加緩和を示唆しない場合には、市場はユーロ買いとの準備・織り込みをしていたからです。
ドラギ総裁の言葉を引用すれば、
「景気回復は続くだろう」とし
「ユーロ圏の金融状況は幅広く改善している。主に銀行システムを通じた企業や家計への金融政策刺激の伝達も強まっている」とも述べました。
ただその後、
1.1380前後から一気に1.1276まで下落、そして1.13挟みで推移です。
ECBを通過して、まずショートカバーが先行したものの、
1.ドラギ総裁は会合後の会見で、世界経済への不透明感から成長の見通しは引き続き下方だと指摘、
2.今後数か月インフレがマイナスに落ち込む可能性を示唆。
3.インフレ、回復を支持するため必要である限り量的緩和を継続する方針を再確認した流れで
市場はやはり、売り優先と判断しています。
オーダー/ポジション状況
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