オーストラリアドル週報(2018年11月第5週)

オーストラリア経済は引き続き好調な状態にあり、豪州中銀の議事録にも第4四半期のGDPは3%を超える成長率が見込まれています。

オーストラリアドル週報(2018年11月第5週)

豪ドル/円、短期は強気。84円越えの越週で中期トレンドも強気へ。

オーストラリア経済は引き続き好調な状態にあり、豪州中銀の議事録にも第4四半期のGDPは3%を超える成長率が見込まれています。また、28日に行われたパウエルFRB議長の講演では、米国経済が堅調さを継続するとの見方を示す一方で、金利については「政策金利は中立とされる水準を若干下回る水準にある」と、従来のタカ派的なトーンがやや抑えられる内容となったことから、来年以降の継続的な利上げ政策が疑問視されて米長期金利が低下、為替相場がドル全面安の展開となる中で、豪ドルは対ドル、対円で続伸に繋がっています。

日足のチャートを見ると、3手連続陽線引けとなり下値を切り上げる流れを維持しています。また、直近の陽線(11/28)が11/8に付けた83.05を起点として上値を切り下げて来た流れから頭一つ上抜けた位置で終えており、新たな上昇トレンドに入った可能性が点灯中です。84円台で越週するまでは下値リスクを残しますが、日足の形状が安定しており上値余地を探る動きが継続する可能性が高いと見られます。但し、81.60割れで終えた場合は“ダマシ”であった可能性が生じます。日足の上値抵抗は83.10-20、83.50-60、84.10-20に、下値抵抗は82.40-50、81.90-00、81.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は81.99、81.37、81.91にあり、収束する短・中期線を上抜けており、短期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。

一方直近の週足は陰線引けとなりましたが、下げ余力の強いものではなく、81.60-70の週足の下値抵抗を守った状態で越週しています。今週は下値を攻め切れずに反転、上値余地を探る動きに転じていますが、84円台で越週するまでは下値リスクにも注意が必要です。また84円台に乗せた場合でも2017年9月に付けた90.30を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が86.00-10にあり、これを上抜けて越週するまでは上値余地も大きく拡がり難いと見られます。今週の週足の上値抵抗は83.60-70、84.40-50に、下値抵抗は81.60-70、80.00-10にあります。31週移動平均線は81.69にあり、週足の下値抵抗として働いていますが、62週線は83.58に位置しており、84円台で越週するまでは下値リスクを残します。

豪ドル/円、短期は強気。84円越えの越週で中期トレンドも強気へ。

豪ドル/円【週足】:(11/28現在31週移動平均線は81.69にあり上抜け始めているが、62週線は83.58にあり、上値を抑え込んでいる。)

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