オーストラリア3月NAB企業信頼感指数
(この数値はNABが3月23日〜31日までの期間オーストラリア国内400社以上に及ぶ調査を行ったもの)
オーストラリア・ナショナル銀行(NAB)発表の数値が概ね改善し、特に信頼感指数や雇用指数は過去5年間では最も高いものになっています。雇用・販売・収益を含んだ企業景況感指数は12となり、これは2008年以降では最高の数値になっています。
NABの主任エコノミストのOster氏は「低金利と競争力増した通貨が…最近は少し豪ドル高だが…国内的には好影響をもたらしている。経済の先行きは変わらず、非資源部門の回復力は更に進展する」とコメントしています。
この好数値発表を受けて、豪ドルは対ドルで強調地合いとなり、対米ドルで0.7580付近のスポットが0.7640〜50付近まで上昇しています。まだ0.7470〜0.7660レンジ推移は変わらず、仮にレンジ上限を越えても0.7720のダブルトップが控えています。
今回あまり材料視されていませんが、先行指標と見られる受注や、企業支出(投資)は減速しており、市場が受けているほど手放しで歓迎できる数値とは思えません。それでも豪州全体見ると、これまでの非資源部門中心の経済回復傾向のトレンドは維持していると思われます。
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