ユーロドル1.15近辺で方向感定まらず。(10/10夕)

10日の東京市場でユーロドルは1.15を挟んで方向感のない取引が続きました。

ユーロドル1.15近辺で方向感定まらず。(10/10夕)

ユーロドル1.15近辺で方向感定まらず。

10日の東京市場でユーロドルは1.15を挟んで方向感のない取引が続きました。
昨日の海外市場では、序盤にはイタリアの財政問題の不透明感からユーロの売りが先行、ユーロドルは1.1432まで下値を広げる展開となりました。しかし、その後はコンテ首相、トリア財務相、サルビーニ、ディマイオ両副首相が会合を開くとの報道に、楽観的な見方が広がってユーロに買い戻しがはいるとともに、米長期金利の反落、トランプ大統領に近いヘイリー国連大使の突然の辞任等米ドルの売り要因も重なり、ユーロドルは1.15近辺に戻して東京時間を迎えました。
続く東京時間ではユーロドルは1.15台を回復、日中は1.1500-15の狭いレンジでの取引にほぼ終始しましたが欧州勢参入後は再びユーロ売りが強まり、東京時間18:30現在は1.1480まで下落しています。

イタリア議会予算局は昨日、連立政権の提出した財政計画について「前提となる成長目標が野心的かつ楽観的に過ぎ」、また、「財政赤字のルールに対する著しい逸脱がある」として承認しない方針を明らかにしましたが、イタリアのサルビーニ副首相は本日も予算案を変更しないと発言しており、混沌とした状況が続いています。

ユーロドルは、昨日もイタリア情勢に振り回されレンジの下限を広げた形となりました。本日は今のところ中立的な動きとなっていますが、イタリアの予算を巡る動き、イギリスのEU離脱交渉の決着、本日また上昇を始めている米長期金利動向等からの突発的な動きには要注意です。
また、今月は26日までにS&Pが、日付は確定していないものの月末までにムーディズが、それぞれイタリアのソブリン格付けの見直しを行う予定であり、引き続きユーロは下方向に波乱含みと考えます。

序盤の欧州株価指数先物はイタリアを除き軟調推移。米欧の株価調整が思った以上に長引いていることがやや気がかりです。
今晩この後は21:30に米国9月PPI、23:00に8月卸売在庫、23:30に原油週間在庫統計の発表があります。

ユーロドル1.15近辺で方向感定まらず。

ユーロドル日足

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