オーストラリア 5月小売売上高結果
5月小売売上高実績 前月比+0.4%(予想+0.3%)
(5月迄、青:前月比伸び、オレンジ:6ヶ月移動平均、赤:ゼロ)
5月の小売売上高は予想を上回る0.4%となりました。また4月の数値は上方修正され、当初の+0.4⇒+0.5%になりました。昨年の4Q平均が+0.4%、今年1Q平均は+0.27%で、第2四半期は2ヶ月平均が+0.45%ですので、GDPが上向き要因となり、しかもGDPに占める消費の割合が大きいので、数値としては悪くない結果となっています。
豪ドル対米ドルの為替は、発表前に豪ドルは0.7390〜95米ドルで推移していましたが、予想上回る数値に0.7420〜25米ドル付近まで買われ、現在は0.7405米ドル付近で推移しています。同時に発表された貿易収支は芳しい数値ではありませんでしたが、GDPの寄与度は小売売上>貿易収支ですので、素直に豪ドル買い反応したようです。但し、あくまで豪ドル安トレンド下での買戻し程度にしかなっていません。
現在の相場は0.7305〜0.7575米ドルレンジの豪ドル安トレンド内にいて、今週の月・火にレンジ下限を試し(底値は0.7311米ドル)、その後はショート買戻しで0.74米ドル台を回復しています。このレンジ内に0.7405と0.7455米ドルの抵抗線がありますが、最初の抵抗線をクリアしかけています。このままの流れですと、0.7455米ドル付近までの上値余地が広がりそうです。一方で、再度0.74米ドル以下になると、レンジ下限を試す流れに戻ります。
(7月4日13:50、1豪ドル=0.7402米ドル)
(出所:豪州統計局)
上図は豪州統計局作成のチャートで、4月と5月を比較しています。青い○印内にある赤い線は売上高26,400百万豪ドルに置いていますが、5月は一段と上昇しています。
(注:統計局の右目盛りの数値が違うのでご注意ください)
主なセクター別内容は(前月比ベース)下記となっています。
5月は衣料と百貨店の伸びが牽引しています。
5月 4月
食品 +0.3% +0.4%(←+0.3%)
家庭用品 +0.1% +0.7%
衣料 +2.2% ▼0.9%(←▼0.8%)
百貨店 +3.9% ▼0.5%(←▼0.9%)
レストラン等 ▼1.0% +1.3%
その他 ▼0.1% +1.0%(←+0.9%)
( )内数値は前回改訂前発表値
オーダー/ポジション状況
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