イースター休暇と祝日
日本は関係ないものの本日からイースター休暇です。たまには、雑学も兼ねてFX市場における祝日の話でもしてみましょう。
イースターは復活祭と呼ばれキリストの復活を記念する祝日で、クリスマス同様キリスト教徒にとって最も重要な祝日となっています。そうした点で休場となる市場もクリスマスと同様で、イースター前の金曜(グッドフライデー)は、東京を除く主要市場がほぼ全て休場となります。ちなみに、イースターは「春分後の最初の満月の次の日曜日」と定義されていて、今年は3月27日です。
さて、国によって祝日は異なって当然ですが、クリスマスとイースターの2つの休日に関してはキリスト教徒の多い欧米では多くの国が祝日としている関係で、主要市場もほぼ全休場ということになります。FX取引を行っている人でしたらご存知ですが、1年のうち主要市場のみならず全ての国が祝日としているのが元旦(1月1日)で、それ以外の日はどこかの市場は開いているため、FX市場の営業日は基本的に週5日×年52週−1日=259営業日(うるう年の今年は260営業日)と全ての取引商品の中でもFXは圧倒的に営業日が多い市場です。
しかも時差の関係で、月曜のNZ市場スタート=月曜東京午前3時から、金曜のNY市場クローズ=土曜東京午前6時(どちらも本日現在)まで連続して取引されているため、週5日+3時間と異様なまでに長時間開いている市場と言えます。それに比べると、例えば到達確率チャートの株価指数で使っているGLOBEXはCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で取引が行われていますが、本日も含め米国の祝日は休場となります。
GLOBEXは、それでもほぼ24時間に近い取引時間ですが、いわゆる取引所取引の代表である個別株などは本当に限られた時間の取引で、例えばJPX(東証)は、午前9時から午後3時(12時半から1時半は昼休み)と1日の内わずか5時間しか取引されてないのですから、FX市場がどれだけ長時間取引されているのかがわかるというものです。
次に、FXで取引をしていると自動的にロールオーバーされていくため、あまり意識することは無いのですが、応当日(FX市場において決済日となる日のこと)についても知っておくとよいかもしれません。FXの場合、2国の通貨がペアとなっていますので、どちらかの国が休日の場合、その日は応当日から外されます。つまり、ドル円の場合でしたら日本と米国と双方が開いている日のみが応当日となり、取引日から2営業日後が応当日となります。
先週後半から来週前半(2016年3月16日〜3月29日)の2週間を例に見てみましょう。
今週初に日本の祝日、今週末が米国の祝日となるため、アルファベットのA〜Fで示した取引日と応当日の関係は上表のように、かなり不規則なものとなっています。
日本と主要市場との関係では、年末年始、イースター、ゴールデンウィーク、クリスマスの応当日が不規則になります。取引は元日以外一年を通して取引が行われていますが、逆に決済できる日となると、2国の祝日の関係で思いのほか少なくなるというのもFX市場の面白いところです。
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