タイトル:豪ドル/円、揉み合いを抜け出す可能性に注意。中期トレンドは豪ドル弱気。
オーストラリア経済は国内の景気が良好な状態にある一方で、世界経済の減速懸念や成長率鈍化、需要の低迷などによる外需の伸び悩みが好調な経済の足枷となる可能性があり、オーストラリア中銀は必要あれば追加利下げを実施するとの姿勢を崩していません。NY原油が40ドル台定着を果たせずに下落に転じていることもリスク要因となりそうですから、豪ドル相場についても84〜86円台での揉み合いを抜け出す可能性に注意が必要でしょう。
チャートを見ると、日足は84〜86円を中心とする揉み合いに入っており、上下の抵抗を抜け切れない状態が続いています。日足は下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは豪ドルの上値余地を探る動きが期待できますが、揉み合いを上抜けて一段の上昇の可能性に繋げた場合でも86〜88円台には中・長期的な上値抵抗が散在していることや、月足、週足ともに上値を切り下げる流れを変えておらず、上値抵抗にぶつかる可能性に注意する必要があります。逆に84円台を維持出来ずに越週した場合は、再び下落リスクが高くなるので注意が必要です。21日移動平均線は83.85にあり、短期トレンドをサポートしていますが、200日線は86.93で上値を押え込んでおり中期トレンドは下値リスクがより高い状態に変わりありません。日足の上値抵抗は86.00-20に、下値抵抗は84.20-30にあります。
一方週足を見ると直近の週足は陰線引けとなり86円超えの抵抗を攻めきれずに陰線引けしていますが、83.90-00の週足の下値抵抗を守っており、反発に転ずる可能性を残しています。今週も86円超えの抵抗を再度トライする動きが先行しましたが、86円の壁を超えられずに押し戻されています。現状は84.20-30の下値抵抗を守っており、レンジ内での揉み合いを下抜けていませんが、84円割れの越週となった場合は下値余地が更に拡がり易くなります。31週移動平均線は85.34に、62週線も89.15にあり、週足の実体はこれを上抜けておらず、中・長期トレンドは下値リスクがより高い状態です。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は86.00-10に、下値抵抗は83.90-00にあります。
豪ドル/円【週足】
(3/23現在31週移動平均線は85.34に、62週線は89.15にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりない)
オーダー/ポジション状況
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