オーストラリア 2月小売売上高結果(4月4日、日本時間10時30分公表済)
2月小売売上高実績 前月比+0.6%(予想+0.3%)
2月の小売売上高は予想を上回る+0.6%となりました。1月は当初の+0.1%から+0.2%と上方修正(12月の数値改訂はなし)になりましたので、かなりの好結果になっています。昨年の4Q平均が+0.325%で、今年の1Q2ヶ月平均は+0.4%ですので、悪くない数値です。
下図をみても移動平均線は2016年〜2017年の高値圏(緑色の横線)で推移しています。
豪州小売売上高(2月迄、青:前月比伸び、オレンジ:6ヶ月移動平均、赤:ゼロ)
(出所:豪州統計局)
上図は豪州統計局作成のチャートで、1月と2月を比較して、横目盛が伸びており、1月の目盛高値を越える勢いになっています。また、季節調整済数値(灰色)はトレンドライン(黒)を上回る様になり、再び上昇を続けています。
主なセクター別内容は(前月比ベース)下記となっています。
2月は全般的に盛り返し、特に家庭用品や衣料が大きく伸びています。また、1月はほとんどのセクターで上方修正されています。
2月 1月
食品 +0.3% +0.1%(←+0.0%)
家庭用品 +1.1% +0.1%
衣料 +1.1% ▼0.6%(←▼0.7%)
百貨店 +1.5% ▼0.4%(←▼0.6%)
レストラン等 +0.7% +0.1%
その他 +0.2% +1.2%(←+1.0%)
豪ドル/米ドルは指標発表前に0.7680〜85米ドルで推移していましたが、発表後は豪ドル買い強まり、今日の高値0.7717米ドルまで上昇し、現在は0.7710〜15米ドルで推移しています。同時に発表された2月住宅建設許可件数は予想▼5.0%に対し結果は▼6.2%で、1月の+17.2%(0.1%の上方修正)からの反動にしては、ほぼ予想範囲内でしたので、豪ドル買いに繋がりました。
相場は今週初に豪ドル安トレンドライン(0.7630〜0.7870米ドル)の下限近くまで押しましたが、豪ドルは持ち高調整の買い戻しになっています。このトレンド内の0.7730〜40米ドルに抵抗線が控えており、ここを越えて始めてトレンドライン上限方向までの戻りを試せる流れとなります。
3月中旬以降は特に豪ドル売りが強かったので、明日の貿易収支が予想以上の黒字になると、この抵抗線を越えることも考えられます。いずれにせよ、トレンドラインの上限に近付けば、豪ドルは売り場探しになりそうです。
(4月4日13:20、1豪ドル=0.7715米ドル)
オーダー/ポジション状況
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