豪ドル/円、短期は底打ち。中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化なし。
オーストラリア経済は緩やかな拡大基調を維持していますが、市場の目はアメリカの長期金利の動向や、トランプ大統領の輸入貿易措置に関する海外の動静を注視する動きとなっています。リスク回避的な円高傾向が強まる中、豪ドルは対円で上値の重い展開が続いています。
チャートを見ると、日足は1/23に付けた89.07を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、この上値抵抗は85.40-60にあり、下値リスクを残した状態ですが、1/31に付けた88.50を戻り高値として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインから、3/12の陽線が頭一つ上抜けており、短期トレンドに変化が生じ始めています。また、3/5に付けた81.49を直近安値として下値を切り上げる流れに入っており、82円台の足元がややしっかりとして来ました。短期トレンドは豪ドルやや強気に変化しており、82.00割れで終えない限り、下値余地も限られ易くなっています。日足の上値抵抗は84.60-70、85.40-60に、下値抵抗は82.70-80、82.00-10にあります。21日移動平均線は83.57にあり、これを上抜け切れておらず下値リスクを残した状態ですが84円台超えで終えれば下値リスクが軽減されます。しかし、120日、200日移動平均線は86.45と86.61にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
一方直近の週足は実体のややしっかりとした陽線で続落を食い止めていますが上値を切り下げる流れからは上抜け切れていません。今週はこの週足の上値抵抗が84.50-60にあり、これを上抜けて越週すれば下値リスクが後退して、上値余地を探る動きが強まり易くなります。この場合でも中期トレンドが弱いことから、上値を追い切れずに反落する可能性にも注意する必要があります。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は前述の84.50-60と85.60-70に、下値抵抗は82.00±10銭にあります。31週、62週移動平均線は86.60と85.97に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(3/14現在31週移動平均線は86.60に、62週線は85.97にあり両者を下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れに入っている。)
オーダー/ポジション状況
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