ニュージーランドドル週報(2018年12月第三週)

ニュージーランド経済も引き続き景況感が良い中で、為替相場は対ドル、対円ともに反転、上昇の流れに入っています。

ニュージーランドドル週報(2018年12月第三週)

NZ/円、短期は強気。82円台に長期的な上値抵抗あり。

ニュージーランド経済も引き続き景況感が良い中で、為替相場は対ドル、対円ともに反転、上昇の流れに入っています。ニュージーランド経済に独自の悪材料がないことや、地政学的リスクなどの懸念もやや後退していることから、当面は上値余地を探る動きが継続すると見られます。

チャートを見ると、日足は11/20に付けた76.10を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドはNZ強気の流れにあります。また、直近の日足も揉み合いを上抜けて80円台に実体を置く陽線引けとなっており、一段の上昇に繋がり易くなっています。一方で、82円台には長期的な上値抵抗が控えていることや、11/10から約2ヶ月が経過しており、今後1〜2週間で一相場が終了する可能性が高い時間帯に入ってきますから、1月中旬以降の買いは特に慎重に臨む必要がありそうです。日足の上値抵抗は80.90-00、81.40-50、82.10-20に、下値抵抗は、80.00-10、79.30-40にあります。短期トレンドは79.00割れで終えるか、値動きの中で78.50割れを見た場合は目先天井を見た可能性が高くなります。

一方週足は、6週連続陽線引けとなり下値を切り上げる流れを維持しています。直近の週足は昨年7月に付けた83.91を起点として上値を切り下げる流れから抜け出せずに終えていますが、今週はこれを若干上抜け始めており、このまま80.50超えを維持して越週した場合は一段の上昇の可能性が高くなります。但し、この場合でも82円台に長期的な上値抵抗が控えており、これにぶつかる可能性にも注意が必要です。週足の上値抵抗は82.10-20に、下値抵抗は79.90-00にあります。31週、62週移動平均線は79.96と79.69に位置しており、値動きの中で両者を上抜けて来ましたが、80.00以下で終えた場合は“ダマシ”であった可能性が生じます。31ヶ月移動平均線は78.44にあり、中期トレンドをサポートしていますが、62ヶ月線は81.36にあり、長期トレンドはニュートラルな状態です。

NZ/円、短期は強気。82円台に長期的な上値抵抗あり。

NZ/円【週足】:(1/4現在31週移動平均線は79.96に、62週線は79.69に位置しており、収縮中の両者を若干上抜けた状態にある。“ダマシ”となる可能性にも注意。)

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