中・長期の重要ポイントを守った状態。下値リスクにも注意。
ニュージーランド経済は緩やかな拡大基調を維持していますが、先週は地政学的リスクや週末のフランス大統領選を控えてリスク回避的な動きが継続したため上値余地の限られる展開となりました。しかし、23日の大統領選の第一回投票が予想通りの結果に終わり、フランスがEUを離脱する可能性が後退したことから、今週は小反発のスタートとなっています。しかし対米ドルでは下落基調にあることから、対円でも急反発には繋がっていません。
チャートを見ると、日足はフランスの選挙結果を受けて週初に上寄りのスタートとなりましたが、上値を追い切れずに先週末のNY市場終値76.55に近い水準まで押し戻されています。また、1/27に付けた83.80を直近高値として上値を切り下げる流れからも上抜けておらず、短期トレンドはNZ弱気の流れに変わりありません。この日足の上値抵抗は78.20-30にあります。また、77.65に位置する200日移動平均線も上抜けられずに上値を切り下げており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。日足の上値抵抗は77.20-30、77.60-70に、下値抵抗は75.90-00にありますが、78.20-30超えに実体を戻せば短期トレンドが変化します。
一方直近の週足は小陰線で続落を食い止めており、長期的なサポートゾーンである75〜76円台を守って越週しました。今週はフランス選挙の結果を受けて上寄りのスタートとなりましたが、78円の壁を上抜けられずに押し戻される動きとなっています。しかし、一方で76.63に位置する62週移動平均線を守っており、反発に転ずる可能性を残した状態です。週足の終値ベースで78円超えに戻すことが出来れば、1月に付けた83.80を起点として上値を切り下げて来た流れから上抜けて、短期トレンドが変化します。逆に76円割れで終えた場合は再度75円台の足元を固められるかどうかを試す動きが強まり易くなります。31週移動平均線は78.79にありこの下に入り込んでおり、NZ弱気の流れに変わりありませんが、62週線をかろうじて守っている状態にあるので、これを守りきって反発に転ずる可能性を残しています。今週の週足の上値抵抗は77.80-90に、下値抵抗は76.00-10にあります。31ヵ月移動平均線は81.10に位置しており、長期トレンドはNZ弱気の流れあります。
NZ/円【週足】:(4/26現在31週移動平均線は78.79にあり中期トレンドは弱気の流れにあるが、62週線は76.63にありこれに絡んで推移中。)
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