ユーロ主導の短期ドル安へ
これまではドルが買われても売られてもドル円の動きに比べユーロドルの動きは小さく、ドル円主導のマーケットとなっていましたが、今週後半になって状況が異なってきました。
ユーロドルは欧州における政治イベントリスクやギリシャ債務問題に対する懸念から上値の重たい展開が続いていましたが、15日に1.0521の安値をつけ、その直後に2日高値1.0829から続くレジスタンスラインを上抜けてきたことで、短期的にユーロ上昇トレンドへと転換しています。
次のユーロドル4時間足チャートをご覧ください。
ユーロドル四時間足
安値を付けた直後まではレジスタンスラインと平行に引いた下降チャンネル内での動きを2週間にわたって続けていましたが、現状はこのチャンネルを上抜けユーロ買いトレンドへと転じていることがよくわかります。
既に高値1.0829と安値1.0521の半値戻しにあたる1.0675は達成し、現在は61.8%戻しにあたる1.0711を目指している流れです。同水準は8〜9日の戻し高値とも一致していることからテクニカルにもターゲットとしやすい水準となっています。ただ、この水準ではあまりにも近いため、さらに上のターゲットを考えると78.6%(61.8%の平方根)戻しにあたる1.0763があり、こちらのほうがターゲットとしてはよさそうです。
現在の水準から約100ポイントありますので、ドル円も追随して1円程度の円高の動きがあってもおかしくありません。トランプ政権による税制改革期待で買われてきたドルが、発表前に調整が入る動きとしても、それぞれ100ポイント、1円といった値幅の調整は妥当なものと考えられます。
オーダー/ポジション状況
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