NZ/円、上値余地を探る動き。83円台の上値抵抗にも注意。
ニュージーランド経済は内需、消費が牽引役となって成長率を押し上げており、NZ中銀は政策金利を1.75%に据え置いてさらなる経済成長を促す方針を変えていませんが、NZドルが上昇傾向にあることには懸念を示しており、市場もこれにはやや警戒的になっています。
チャートを見ると、日足は2/9に付けた80.67を直近安値として下値を切り上げていますが、82.90〜83.30ゾーンにやや強い上値抵抗が控えていることや、12/15に付けた83.74と1/30に付けた83.80で短期的な二番天井を確認した可能性が点灯しており、83円接近場面での買いも慎重に臨む必要がありそうです。21日移動平均線は82.19に位置しており、若干上抜けていますがダマシとなる可能性があります。120日、200日線は78.29と76.55に位置しており、中期トレンドはNZ強気の流れを維持していますが、短期線とのかい離が拡大傾向にあり、反落の可能性にも注意が必要です。
一方週足は2週連陰線引けとなり、週足の形状が悪化し始めています。今週は反発余地を探る動きが先行していますが、83.30-40に週足ベースで見た強い上値抵抗が控えており、84円超えの越週とならない限り、反落の可能性にも注意が必要です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は82.50-60と前述の83.30-40に、下値抵抗は81.50-60にありますが、81円割れで越週した場合は一段の下落リスクが点灯、さらに80円割れで越週した場合は中期トレンドが変化して76〜77円台の長期的な下値抵抗を確認する動きが強まり易くなります。逆に84円超えで越週した場合は、2014年12月に付けた94.05を起点として上値を切り下げて来た流れから頭一つ上抜けることになり、一段のNZ上昇に繋がり易くなります。
31週、62週移動平均線は、77.43と76.64に位置しており、ゴールデンクロスしていますが、週足の形状が不安定な状態で、反落の可能性にも注意が必要です。31ヵ月移動平均線が81.73に位置しており、1月足はこれを若干上抜けて越月していますが、上昇余力の強いものではないことや、月足の上値抵抗が83.80-00にあることからこれにぶつかる可能性にも注意が必要でしょう。
NZ/円【週足】:(2/15現在31週移動平均線は77.43に、62週線は76.64にあり、中期トレンドはNZ強気の流れにある。)
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