NZの10月貿易収支結果
10月貿易収支は▼8.46億NZドルの赤字で、事前予想▼9.71億NZドルを下回りました。9月は当初発表の▼14.36億NZドルの赤字が▼13.94億NZドルと赤字幅縮小となり、予想上回る改善となりました。毎年の季節要因である「8・9月の赤字幅が年間ピーク」(下図(2))は守れています。
(1) NZの貿易収支推移2007年以降で各年10月実績値対比(出所:NZ統計局)
上図は毎年10月の数値を比較しています。
10月の輸出は粉ミルク・バター・チーズ関係で前年同月比の金額ベースで+1.22億ドルの増加。次いで、木材関係で+0.74億NZドルになっています。輸出全体は2015年8月比で0.85億NZドル増で輸出額は39億NZドルになりました。
一方で、輸入は輸入資本財で+2.61億NZドル、中間財で▼2.17億NZドル、消費財で▼0.69億NZドルとなっています。輸入全体では前年同月比0.27億NZドルの増加で、輸入額は47億NZドルになっています。
(2) 各月NZ貿易収支と3か月移動平均線
毎年8月乃至9月が季節要因で年内最大の赤字幅を記録していますが、今回10月は例年通りの改善を示しています。特に次回11月の数値はゼロ付近まで改善するので、注目されます。仮に今後も改善していくとNZドルには好材料になります。また中央の赤い線は収支ゼロを示しています。
相場はNZドル/米ドルで発表前0.7000米ドル絡みで推移していましたが、発表後に若干のショートカバー入り0.7025〜30米ドルまで強含んでいます。この0.7020〜30は抵抗線になっており、越えても0.7060〜70にも抵抗線控えています。下値は0.6940〜50がサポートになっています。(11月25日15時25分、1NZドル=0.7025米ドル)
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