ニュージーランドドル週報(2023年10月第3週)

NZドルは対米ドル、対円で続落しています。

ニュージーランドドル週報(2023年10月第3週)

NZ/円、短期は下値リスクが点灯中。中期は強気。

17日に発表された消費者物価指数は前期比+1.8%と市場予想通りでしたが、前年同期比では+5.6%と市場予想を下回りインフレが低下傾向にあることを示唆しました。為替市場はこれを受けて、NZドルが対米ドル、対円で売られました。また、20日に発表されたNZ9月の貿易収支は▼10億3800万NZドルとなり前月から赤字幅が拡大しました。輸出が前月比▼1.7%と減少した一方で輸入は+1.5%増加した結果ですが、大きなNZ売り材料とはなっていません。今週は中東情勢の緊張と米ドル金利の上昇傾向がNZドル相場の重しとなり、NZドルは対米ドル、対円で続落しています。

チャートを見ると、日足は3/24に付けた80.44を基点として下値を切り上げる流れから若干下抜けた位置で推移しており、下値リスクが点灯中です。87.00-10に日足の下値抵抗がありますが、割り込んで終えた場合は86.00前後にある中期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。88円台に実体を戻せば下値リスクが軽減されますが、対ドルでのトレンドも弱いことから、一段の下落リスクにより警戒が必要です。短期トレンドは89.50超えで終えない限り変化しません。日足の上値抵抗は87.70-80,88.00-10,88.30-40に、下値抵抗は87.00±10銭、86.60-70,86.10-20,85.80-60にあります。全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じます。21日移動平均線は88.66にあり、これを下抜けて短期トレンドは“NZやや弱気”ですが、120日、200日線は87.10と85.57に位置しており、中期トレンドをサポート中です。

一方直近の週足は、上ヒゲのやや長い陰線引けとなり、続落して越週しました。また、この足が上値トライに失敗した形で終えており、この反動で今週は下値トライの動きが強まっています。週足の下値抵抗が87.20-30にありますが、87円割れで越週した場合は中期トレンドの変化に要注意。週足ベースで見た上値抵抗は88.20-30,88.90-00,89.40-50に、下値抵抗は87.20-30,85.10-20にあります。31週、62週移動平均線は86.24と85.30にあり中期トレンドをサポート中です。

NZ/円、短期は下値リスクが点灯中。中期は強気。

10/19現在、31週移動平均線は86.24に、62週線も85.30にあり、中期トレンドをサポート中。

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