ニュージーランドドル週報(2023年5月第3週)

NZドルは対米ドルで弱含み、対円では上値トライの動きが強まっています。

ニュージーランドドル週報(2023年5月第3週)

NZ/円、短期は“強気”。中期も“やや強気”へ。

5/18に発表されたNZ1-3月期の卸売物価指数は前期比+0.3%と前回の+0.9%から低下しましたが、為替相場には影響がありませんでした。また、19日に発表された4月の貿易赤字は前月の▼19億5800万NZドルから▼14億1300万NZドルに縮小しましたが、これにも市場は反応しませんでした。今週は米債務上限引き上げ交渉を巡って思惑が交錯しましたが、18日にはマッカーシー下院議長が合意に楽観的な見解を示したこと、雇用関連の指数が良かったことなどからリスク回避の動きも後退し、金利も上昇傾向を強めてドル全面高、円は独歩安の展開となっています。NZドルは対米ドルで弱含み、対円では上値トライの動きが強まっています。

チャートを見ると、日足は昨年12月に付けた88.17を基点として上値を切り下げる流れから上抜けた位置で推移しており、短期トレンドは強い状態を維持しています。また、日足の上値抵抗が86.40-50にありますが、これを上抜けて終えれば2020年3月に付けた59.51を基点とするサポートラインの上に実体を戻して上値余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は86.40-50,87.00-10,87.70-80に、下値抵抗は85.80-90,85.00-10,84.10-20にありますが、84円を割り込んで終えた場合は下値リスクが高くなります。21日、120日、200日移動平均線は84.24,83.85,84.30に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。

一方直近の週足は小陰線で終えていますが、下げエネルギーの強いものではなく。3月に付けた80.44を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。今週は週初の寄付きを安値として反転、上昇に転じています。現状は2020年3月に付けた59.51を基点とする長期的なサポートラインを上抜けきれていませんが、86.50超えで越週した場合はこのサポートラインを上抜けた反動で一段の上昇に繋がり易くなります。週足の上値抵抗は86.40-50,86.80-90,87.40-50に、下値抵抗は85.90-00,84.10-20にあります。31週、62移動平均線は84.25と84.22にあり、中期トレンドは“NZやや強気”に変化し始めています。

NZ/円、短期は“強気”。中期も“やや強気”へ。

5/18現在、31週移動平均線は84.25に、62週線は84.22にあり、強い下値値抵抗として働いている。

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