東京市場のドル・円はドル買い一服、様子見強く200日MA手前のもみ合い相場に(23/3/9)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドル買い一服の地合いとなった。

東京市場のドル・円はドル買い一服、様子見強く200日MA手前のもみ合い相場に(23/3/9)

東京市場のドル・円はドル買い一服、様子見強く200日MA手前のもみ合い相場に

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドル買い一服の地合いとなった。注目された2回目のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言は、1回目の発言と同様の内容を繰り返した後「3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に関しては何も決定していない」と1回目のニュアンスを微修正したことから、ドル買いは強まらず、137円台でのもみ合いに。東京市場もこの流れを受けて、137円台でのもみ合いとなったが、バイデン大統領が今晩発表する予算教書で、米金利が低下する方向の材料でもある「キャピタルゲイン課税や法人税の引き上げなどを提案する見通し」と伝わったこともあり137円台を割り込む格好となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:137円24銭
高値:137円29銭
安値:136円74銭
終値:136円82銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:144円71銭
高値:144円88銭
安値:144円30銭
終値:144円39銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:90円43銭
高値:90円51銭
安値:90円15銭
終値:90円41銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:162円54銭
高値:162円79銭
安値:162円09銭
終値:162円20銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28648円11銭
高値:28734円79銭
安値:28558円88銭
終値:28623円15銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間 

22時30分、米、失業保険継続受給者数、前回:165.5万件、市場予想:165.8万件
22時30分、米、新規失業保険申請件数(前週比)、前回:19.0万件、市場予想:19.4万件
24時00分、米、バーFRB副議長の講演(暗号資産について)
未定、米、バイデン大統領、2024年度予算教書提出

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンドの+2σを追うような動きが見られる。

2022年10月21日の高値151円96銭から2023年1月16日の安値127円22銭の下落幅(24円74銭)に対する3分の1戻し水準(135円46銭)、38.2%戻しの136円65銭、そして、100日移動平均線(MA)(136円12銭)、200日MA(137円46銭)も突破したことから、ドル買いのトレンドは強まると想定し、ターゲットは140円台と考える。

日足の一目均衡表では、上値抵抗と目されていた雲上限が134円水準まで切り下がったこともあり、自然体で雲上限を突破。今後、雲上限が徐々に切り下がっていくものの、ドル買いのモメンタムが強まっている状況下、雲下限を意識した調整は入りにくいと考える。

今晩の海外市場では、欧米ともに目立った経済指標の発表はなく、バイデン大統領の予算教書提出も内容が既に伝わっていることなどから動意薄の展開となろう。明日、黒田日銀総裁最後の日銀決定会合の結果発表と米雇用統計という重要イベントを控えていることもあり、様子見ムードは強い。本日は、上値抵抗ラインとして意識されていた200日MA手前でのもみ合い相場を想定する。上値メドは200日MAの137円46銭、下値メドは前日安値の136円48銭とする。

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ドル円日足

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