東京市場のドル・円は午後にかけてじり高の展開、海外市場ではイベント待ちで小動きか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、午後にかけてじりじりとドル買いが進む展開となった。注目された昨夜の米ISM製造業景況指数は、市場予想を下回ったものの、価格指数は大幅に上昇。地区連銀総裁のタカ派発言も加わったことから、米10年債利回りは、昨年11月10日以来となる4%台に乗せるなど高水準で推移。一時135円台前半と弱かったドルは米金利上昇につれ高の展開となった。東京時間もこの流れを受け、終始136円台を維持。日経平均は引き続き方向感に乏しい状況となったが、米金利先高感などを背景にドルはしっかりとした推移となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:136円07銭
高値:136円68銭
安値:136円02銭
終値:136円65銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:145円24銭
高値:145円39銭
安値:145円09銭
終値:145円30銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円97銭
高値:92円10銭
安値:91円79銭
終値:92円04銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:163円70銭
高値:163円90銭
安値:163円60銭
終値:163円80銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27564円82銭
高値:27617円80銭
安値:27408円54銭
終値:27498円87銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
19時00分、欧、ユーロ圏失業率、前回:6.6%、市場予想:6.5%
19時00分、欧、ユーロ圏消費者物価指数(前月比)、前回:−0.2%、市場予想:0.6%
19時00分、欧、ユーロ圏消費者物価指数(前年比)、前回:8.6%、市場予想:8.4%
22時30分、米、非農業部門労働生産性指数(前期比)、前回:3.0%、市場予想:2.6%
22時30分、米、新規失業保険申請件数(前週比)、前回:19.2万件、市場予想:19.4万件
28時00分、米、ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の講演
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンドの+2σに沿った反発が続いていたが、足元やや上げ一服となっている。
2022年10月21日の高値151円96銭から2023年1月16日の安値127円22銭の下落幅(24円74銭)に対する3分の1戻し水準(135円46銭)、38.2%戻しの136円65銭を突破していることから、引き続き目先のターゲットは、200日移動平均線(MA)が位置する137円26銭となろう。
日足の一目均衡表では、上値抵抗と目されていた雲上限が134円水準まで切り下がったこともあり、自然体で雲上限を突破。一目均衡表ベースでは、目立った上値抵抗は観測されないことから良好な地合いと言えよう。
一方、100日MA(136円75銭)に頭を押さえられる可能性はある。100日MAはじりじりと切り下がることから、早いタイミングでこの水準をクリアできないと、短期的には上値抵抗ラインとして意識されるかもしれない。
本日の海外市場では、昨日4%台を回復した米10年債利回りをにらんだ展開となりそうだが、来週の日銀会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)、米雇用統計などの重要イベントを前に積極的なドル買いは回避されると推測。米金利先高感が強いためドル売りが加速する地合いは考えにくいが、100日MAや200日MAがすぐ上に控えている状況下、無理をする投資家は少ないだろう。本日の上値メドは心理的な節目の137円00銭、下値メドは東京時間の安値の136円02銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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