ユーロドル1.06近辺、中国のPMI急回復からの米株先物の上昇に反発基調
1日の東京市場でユーロドルは米株先物に沿った動き。朝方1.0576レベルで取引が始まったユーロドルは、午前中米株先物の続落に伴い一時1.0565の安値をつけましたが、その後中国の2月のPMIが製造業、非製造業ともに大きく改善したことを受け、中国株が上昇。米株先物がつれて反発するとユーロドルも上昇に転じました。夕刻欧州勢参入後ユーロドルは1.06台半ばまで上値を伸ばし、東京時間19:00現在は1.0643レベルで取引されています。
昨晩海外市場では、フランス、スペインの消費者物価指数が過去最高水準を更新するなどインフレ率上昇からのECBの金融引き締め強化が懸念される状況となったこと、発表された米経済指標が軒並み予想を下回る冴えない内容だったこと等から、ユーロドルは米国序盤にかけ1.0645まで上昇しました。しかし、その後は市場全体にリスク回避の動きが強まり株価が下落したこと等にユーロドルは弱含み、1.0577レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは、引き続き一目均衡表の「雲」の中での推移。1.0547レベルの90日線と「雲」下限(1.0575)にサポートされ、1.0619レベルを下降中の転換線に頭を抑えられた狭いレンジでの取引に終始しており、全般動意薄です。
序盤の欧州主要株価指数先物は、おおむね堅調推移。今晩この後は、22:00に独2月CPI速報値 、23:45には米2月製造業PMI、24:00には米2月ISM製造業景況指数および1月建設支出の発表が予定されています。
ユーロドル日足
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