東京市場のドル・円は一時乱高下、日銀新総裁人事を睨んだ展開か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、131円台での推移となった。10時の仲値にかけて国内輸出企業などの実需の買いが入ったとの観測から、131円82銭までドルが買われる場面が見られたが、10時以降はドル買い一服。その後、静かな地合いが続いていたなか、14時45分に、自民党議員から「アベノミクス転換示唆なら調整難航も」「次期日銀総裁、山口元副総裁の場合は党内がまとまらない」といったニュースが流れた瞬間、為替、債券市場は乱高下となった。結局、ほぼ「往って来い」の展開となったが、次期日銀総裁人事ニュースが市場のホットワードであることは間違いない。こうした動きを目の当たりにすると、政府による2人の副総裁候補と総裁候補の提示が来週と目されている以上、神経質な地合いは続くと考える。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:131円35銭
高値:131円82銭
安値:131円24銭
終値:131円40銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:140円74銭
高値:141円35銭
安値:140円65銭
終値:141円05銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:90円98銭
高値:91円58銭
安値:90円93銭
終値:91円37銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:158円52銭
高値:159円16銭
安値:158円43銭
終値:158円83銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27453円40銭
高値:27635円38銭
安値:27424円69銭
終値:27584円35銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
16時00分:独、消費者物価指数(CPI)(前年比)、市場予想:9.1%、前回:8.6%
16時00分:独、消費者物価指数(CPI)(前月比)、市場予想:1.3%、前回:−0.8%
17時30分:スウェーデン、政策金利、市場予想:3.0%、前回:2.5%
22時30分:米、新規失業保険申請件数(前週比)、市場予想:19.1万件、18.3万件
22時30分:米、失業保険継続受給者数、市場予想:166.2万件、前回:165.5万件
28時00分:メキシコ、メキシコ中銀政策金利、市場予想:10.75%、前回:10.5%
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、上値抵抗線として意識されていた20日MAを明確に上放れ、一気にバンド上限の+2σまで到達した。その後は、3日(金)から6日(月)に空いた窓(132円24銭−132円51銭)埋めを完了。下向きだった20MAが上向きに転じていることや窓埋め完了などから、今後、20日MAをサポートに緩やかなドル買い円売りの流れが続く可能性はある。
一方、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が重視する経済指標の一つである米消費者物価指数の発表や、日銀新総裁人事案の国会提出など重要なイベントを来週控えていることから、積極的なドル買い、もしくはドル売りは手控えられよう。日本企業の決算発表が本格化を迎えるなか、株式市場も指数より個別対応が中心となり、模様眺めムードは強くなると想定。
トレンドはドル買いと行きたいところだが、需給面等で様子見姿勢は強まると想定。今晩の海外市場の上値メドは、本日の東京時間の高値131円82銭、下値メドは7日の安値130円60銭(海外市場含む)とする
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
豪ドルWeekly 100円を挟んだもみ合い、CPIで早期の利下げ観測が強まる可能性も(24/11/22)
今週の豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が公表した理事会要旨でタカ派姿勢が確認されたものの、買いは続かず、100円水準を挟んだ小動きの相場展開が続いた。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.11.22
ユーロ円 下値リスクが点灯中。162円台を回復出来ずに越週した場合は一段の下落へ(24/11/22)
ユーロ/円は163円台前半から161円台後半まで断続的に売られ、結局安値圏で引けています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.02.10
ドル円、乱高下しつつも方向感に欠ける展開。130ー132レンジが継続中(2/10朝)
9日(木)のドル円相場は乱高下しつつも方向感を見出しづらい展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.02.09
各国金融政策にらみつつ基本はレンジ取引か(2/9夕)
9日の東京市場は荒っぽい値動き。上下に大きく振れる局面も観測されたが、結局「行って来い」でレンジ内にはとどまっている。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。