東京市場のドル・円は20日MAを突破、昨年10月以降のドル安円高トレンドは一服か(23/2/6)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、132円台を挟んで推移している。

東京市場のドル・円は20日MAを突破、昨年10月以降のドル安円高トレンドは一服か(23/2/6)

東京市場のドル・円は20日MAを突破、昨年10月以降のドル安円高トレンドは一服か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、132円台を挟んで推移している。先週末の米雇用統計などの経済指標が想定以上に強かったことから、先週末のNY市場ではドル高円安が加速。日本時間未明に次期日銀新総裁人事報道も伝わったことなどから、東京市場でもドル買いの流れが続いたが、日本時間6時台につけた132円55銭を東京市場では上回ることはなかった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)での目標金利変更の可能性を示すFed Watch(CMEグループ提供)を確認すると、2023年6月の利上げを織り込む割合は17.9%と、一週間前比では14%ほど増加している。つまり、この1週間ほどで、3月、5月、6月のFOMCにて、3ヶ月連続で0.25%の利上げを予想する市場関係者が増加したわけだが、11月時点からの利下げを想定する市場関係者は引き続き多い。昨年10月以降のドル安円高の流れは一服した可能性はあるが、ドル高円安のトレンドに転換するといった判断を持つ市場関係者は少ないと考える。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:132円02銭
高値:132円38銭
安値:131円51銭
終値:131円72銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:142円40銭
高値:142円80銭
安値:141円90銭
終値:142円23銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円25銭
高値:91円61銭
安値:91円12銭
終値:91円53銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:158円95銭
高値:159円43銭
安値:158円54銭
終値:158円95銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27764円66銭
高値:27821円22銭
安値:27656円47銭
終値:27693円65銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間 

16時00分:独、製造業受注(前月比)、市場予想:2.0%、前回:−5.3%
16時00分:独、製造業受注(前年比)、市場予想:−11.5%、前回:−11.0%
18時30分:英、建設業PMI、市場予想:―、前回:48.8
19時00分:欧、ユーロ圏小売売上高(前月比)、市場予想:―、前回:0.8%
19時00分:欧、ユーロ圏小売売上高(前年比)、市場予想:−2.6%、−2.8%

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、上値抵抗線として意識されていた20日MAを明確に上放れ、一気にバンド上限の+2σである132円44銭にタッチした。先週末の出来高は増加していることから、昨年10月から続いていたドル安円高のトレンドは一巡したと見ていいだろう。一方、先週末以降、4円ほど進んだドル高円安は、「米雇用統計前のドル売りポジションのアンワインド(巻き戻し)に過ぎない」との見方もできよう。想定外に強い米経済指標と日銀新総裁人事報道という二段コンボが炸裂しての値動きを考慮すると、今後もドル買いが継続するには、何かしらのニュースが欲しいところだ。2月14日(火)の米消費者物価指数まで目立った経済指標の発表が予定されていないことから、一段のドル高円安進行は難しいと想定する。本日のドル・円の上値は、未明につけた132円55銭、下値は2月3日の高値131円24銭(NY時間含む)とする。

東京市場のドル・円は20日MAを突破、昨年10月以降のドル安円高トレンドは一服か

ドル円日足

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