ユーロ圏第4四半期GDP速報値の予想
日本時間2023年1月31日19時発表予定
(今回発表予想)1月31日10時現在
本日、ユーロ圏の4Q・GDPが発表されます。エコノミスト予想では、前期比及び前年比共に3Qからは下がる予想で、特に前期比ベースはマイナス予想となっています。
2020年3Q以降はコロナ対策の財政・金融出動で世界経済が回復基調でしたが、昨年の下半期から利上げによる景気低下傾向が続き、ユーロ圏も上図(1)ではここ数四半期は頭打ちで、コロナ前の青のトレンドラインからは大きく乖離しています。米国と比べてもその回復度合いは見劣ることが否めないと思います。
昨年ECBの12月時点で2022年GDPが3.4%予想で、今回予想通りなら+1.7%ですので、
大幅な減速になります。もし3.4%を実現するなら前期比が+1.5%程度必要になりますが、昨
日発表されたドイツの4Q・GDPの前期比が▼0.2%でしたので、かなり難しいと思われます。
2日のECBでこの数値をどの様に捉えるか注目されます。
フランス1月消費者物価指数
明日ユーロ圏の1月HICPが発表されますが、今日、フランスのCPIが先行して発表さ
れます。前月よりもインフレが高まる予想になっています。
下図はユーロドルの週足です。2021年5月24日週高値からのラインA(=1.0410)は昨年12月12日週に上抜きました。その前の9月底値からのサポートB(=1.0260)とそこから平行に上げたC(=1.0990)でユーロ高トレンドを形成しています。先週までの数週間はこのCで上値を止められており、一段高狙いは失敗しています。このまま明日からのFOMCとECB待ちになります。
短期的には、11月21日週底値からのサポートがD(=1.0680)があり、目先の底値目途を示唆しています。上値はCになりますが、もしこれを上抜けた場合には、2021年11月下旬底値と2022年4月上旬の高値を結んだE(=1.1185〜90)辺りが次の目途になりそうです。尚週足の90週線が1.0972、25週線が1.0274にあり、月足の90ヶ月線が1.1287、25ヶ月線が1.1150にあります。
(1月31日13:10、1ユーロ=1.0843米ドル)
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