米8月小売売上高予想
(日本時間2022年9月15日21時半発表予定)
本日8月小売売上高が発表されます。今日は数多の経済指標発表が予定されており、どの指数に反応するのかを見極めたいと思います。今まで市場では全く無視されてきた輸入・輸出の物価指数もありますので要注意です。
さて、前回7月の小売売上高は全体が予想を下回り、除く自動車が予想を上回りました。自動車販売の不振が響いています。ベージュブックでも「…自動車販売はほとんどの地区で鈍いままである。これは在庫が限定され、価格上昇の影響を反映している…」と分析しており、必ずしも景気悪化とは見ていない様です。尚、小売の5・6月数値は上方修正されており、実質の7月分はさほど悪い数値ではありませんでした。その時点の相場は135円00銭付近で推移していましたが、発表後に135円50銭越えまで買われた程度で小動きに終わっています。
今回8月予想は全体で▼0.1%、除く自動車でも0.0%ですので、全般的には不振と言えます。下図を見ると、過去のトレンドよりはまだかなり上振れしていますが、ここ数ヶ月はラウンドトップ気味になっています。やはり財政支援が無くなり、実質賃金の低下で購買力が落ちている様です。
GDPベースの伸び率は、2022年1Qが前期比+3.3%、2Qが同+2.5%、3Qは予想通りなら僅か+0.7%に留まります。GDPの7割弱を占める消費ですので、消費低下は気に掛かるところです。尚、3Qの前年比は+9.2%と高いままです。
アトランタ連銀GDPナウは3Q(9月9日現在)が前期比年率+1.3%で、9月7日現在の+1.4%よりやや下がっています。2期連続マイナス後にしては弱い数値です。今日の数値で改訂値がでます。
(今回予想2022年9月15日9時00分現在)
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
本日発表予定の米経済指標
(発表時間は全て21時30分)
ドル円は火曜日のCPI時に添付した週足チャートでは、まだ142円40銭を守っており、下値はザラ場で141円66銭まであったのでヒゲだけ抜けています。上値は144円85銭まであり、今週足も上ヒゲ長いトウバ線に近くなっています(週初寄りは142円58銭)。このまま142円台を維持出来ないと週足ではドルの上値がやや重くなります。
さて、下図はドル円の日足チャートです。5月25日底値からのサポートA(=133円00銭)、8月3日底値からのサポートB(=136円40銭)の双方はまだ健在で、ドル高を支えています。短期的には8月11日底値からのサポートC(=141円40銭)とそこから平行に上げたD(=146円80銭)でドル高トレンドを形成しています。このレンジ内で上値はE(=145円00銭)手前で2回止められ、昨日ははらみ陰線になっているので、ドルの上昇余力が削がれています。今週はまずCとEでの取引になります。仮にCを切った場合はF(=139円60銭)に最初の強いサポートがあり、これも切れた場合にはB・Aの順に押し目余地が広がります。上値はEを越えてくれれば、Dが視界に入ります。来週はいよいよFOMCですので、口先介入だけでは限界があり、押し目が何処なのかを見極める状況にいる様です。
(2022年9月15日11:10、1ドル=143円11銭)
オーダー/ポジション状況
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