シカゴポジション(CME)345
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年07月26日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
先週のシカゴポジションはユーロを除き軽めながらも米ドル買いになりました。ユーロはほぼ横這いです。
まず豪ドルですが、まだ目安となる5万枚まで届いていませんが、豪ドル先安観を維持しています。豪ドルロングを減らし、米ドル買いですので、さほど大きな豪ドル安をみていないようです。締日終値ベースでは40ピップス程度の豪ドル高で、戻り売りになっています。NZドルも小幅ながら米ドルロングを積み上げています。まだ一度でひっくり返せる枚数なので、スクエアとみておいた方が良いですが、豪ドルショートを積み上げきているので、オセアニア通貨の括りでいけば、戻り売りを強める可能性が高くなっています。
円は2,000枚強のドルロング積み上げになっています。目安の5万枚台を維持し、6週振りに6万枚台乗せになっているので、過去のパターンでいけば次の目安8〜10万枚方向狙いです。但し、先週の締日終値は136円91銭、金曜日には132円台まで突入しているので、明日の締日ポジションは非常に重要です。ドル高時にはロングを増やさず、押し目狙いですが、明日の締日でも買い増しして8万枚方向の流れになればドル高相場観を維持しています。
ユーロは19日締日終値1.0227、26日締日で同1.0117でした。ユーロ買いの枚数も増やしているので、押し目では一部利確した形です。前週では戻り売りしましたが、押し目では一部利確ですので、ユーロ先安観を維持しているものの、大きなユーロ安は見ていないようです。相場が膠着しているので、暫くはこのままのポジションキープになりそうです。
先週のシカゴは、ロング1,500枚増、ショート2,000枚増となり、差し引き500枚のネットショート増になりました。僅かなショート枚数増で、目安となる8,000枚を越えていないので、まだ明確なNZドル先安は見ていないことになります。チャートを見ると、先週の締日終値は0.6150〜0.6850の大きなNZドル安トレンド内に2週連続で回帰しています。豪ドル同様に赤の抵抗線を引きましたが、0.6210にあるので、現在は越えています。黒のレンジ内にある0.6390の抵抗線までトライする流れになっています。そこまで行った時にシカゴがショートを積み増すかをみます。豪ドルを見る限りは戻り売りになりそうです。
さて、実際の相場は、既に上抜けして、一度0.6310の抵抗線で止められ、0.6200方向への下押し先行で、ここがサポートされれば再度、0.6250〜60、0.6300〜10、0.6330〜40の順にある抵抗線狙いとしましたが、現在は2番目の抵抗線狙いにいます。下値はここ3週間で切り上がり、そのサポートが0.6220にあります。ここから平行に上げると0.6350が抵抗線となるNZドル高トレンドラインを形成し、上値は上記抵抗線の3番目に相当します。当面はこの下限である0.6220を守ることが必要で、この流れの中で、シカゴは戻り売りするのかを見たいと思います。(1NZドル=0.6299米ドル、8月1日13:35)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2022.08.02
ニュージーランド2022年第2四半期失業率の予想(22/8/2)
日本時間8月3日、朝7時45分発表予定です。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:川合 美智子
2022.07.29
ニュージーランドドル週報(2022年7月第5週)
NZドルは対米ドルで堅調に推移していますが、対円では7/20につけた86.60を直近高値として下落に転じています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。