ユーロ圏・米国の6月PMI景況指数速報値の予想
(日本時間2022年6月23日木曜日16時15分〜順次発表予定)
本日、ユーロ圏及び米国の6月PMI指数速報値が発表されます。5月は欧州・米国共に予想を下回り、下図の製造業指数を見ても昨年5月を高値にして下落傾向となったままです。まだ好悪判断の50を越えていますが、PMI指数はある程度の期間はトレンドを形成しますので、そろそろ下げ止まりの数値が必要になります。その6月ですが、欧米共に製造業・サービス業が更に低下する予想になっています。今回も結果次第では下げ止まりの兆候が望めないことになりそうです。
中国がやっとゼロコロナ政策から脱却の兆しを見せていますが、まだ供給不足を埋めるまでには至っておらず、ウクライナ戦争の終結も先が見えず、長期化懸念を一層強めています。この中で、各国中銀の引き締め政策がどこまで継続できるか注目されます。
ユーロ圏6月PMI指数
(1) ユーロ圏製造業PMI景況指数
.
(2) ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2022年6月23日9時00分現在
米国6月PMI指数予想
発表時間22時45分
(今回予想)2022年6月23日9時00分現在
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。昨年5・6月をピークにして欧米は下降トレンドを未だ脱却できず、今回も下落を継続しています。遅れて回復していた日本も横這いになっており、この3地域は50方向への流れを食い止める明るい材料がまだ見当りません。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米ISM製造業指数(灰)、日本PMI製造業指数(オレンジ)
青の矢印:6月ユーロ圏製造業PMI指数予想値、赤:50
下図はユーロドルの日足チャートです。今年2月高値からの抵抗線A(=1.0680)でユーロ安を継続しています。下限はB(=1.0340〜50)で2回止められており、AとBでディセンディングトライアングルになっていますが、期間を合わせればC(=1.0750)の抵抗線でトライアングルと見た方が良いと思います。下値は目先D(=1.0470)で短期的にサポートされており、AとD(1.0480〜1.0680レンジ)で収斂が極まりつつあります。Aは日足で強い抵抗線なので、仮にDを切り、更にBを切ればAから平行に下したトレンドライン下限のE(=1.0130)方向が視野に入ります。一方で、Aを越えても抵抗線抜き再確認の意味でCの抵抗線を見ておいた方が良いと思います。今日のPMIは欧州と米国で結果が予想より上か下で分かれた場合は注意となりそうです。
(2022年6月23日10:00、1ユーロ=1.0575ドル)
オーダー/ポジション状況
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