ドル円、米金利低下と米株安を材料に大幅下落。日銀による緩和修正期待も重石(6/17朝)

16日(木)のドル円相場は大幅下落。

ドル円、米金利低下と米株安を材料に大幅下落。日銀による緩和修正期待も重石(6/17朝)

ドル円、米金利低下と米株安を材料に大幅下落。日銀による緩和修正期待も重石

○ドル円、リスク選好の円売り圧力などを受け、アジア時間朝方134.68まで上昇
○買い一巡後は伸び悩み、米国時間にかけ131.51まで急落
○米経済指標の不冴え、株式市場の大暴落、日銀の緩和修正への警戒感等が重石
○ユーロドル、欧州時間の安値1.0381から米国時間にかけ高値1.0601まで急伸
○ドル円、やや大きめのポジション調整が発生するも、テクニカル的に見て地合崩れておらず
○本日の日銀金融政策決定会合、市場では緩和修正に警戒感広がるが、現政策据え置きか?
○その為、日銀金融政策決定会合及び黒田総裁会見後、ドル円の上昇トレンド回帰を予想
○本日の予想レンジ:131.00ー134.00

海外時間のレビュー

16日(木)のドル円相場は大幅下落。@日経平均株価の5営業日ぶり反発(リスク選好の円売り圧力)や、A米金利上昇に伴うドル買い圧力が支援材料となり、アジア時間朝方にかけて、高値134.68まで上昇しました。

しかし、買い一巡後に伸び悩むと、B米経済指標の冴えない結果(昨日発表された米5月住宅着工件数、5月建設許可件数、米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米新規失業保険申請件数が軒並み市場予想比悪化)や、C上記Bを背景とした米長期金利の急低下(米2年債利回りは3.39%から3.15%へ急低下。米10年債利回りは3.49%から3.28%へ急低下)、D株式市場の大暴落(米国による75bp利上げに続いて、昨日は英中銀が25bpの利上げに踏み切った他、スイス中銀も50bpの利上げをサプライズ決定→世界的な金融引き締めを嫌気する形でリスクアセットが大暴落→米ダウ平均株価は約1年5ヵ月ぶりに3万ドルの大台割れ→リスク回避の円買い再開)、E日銀による緩和修正への警戒感(世界的な金融引き締めを背景に本日予定されている日銀金融政策決定会合や黒田日銀総裁記者会見で政策修正や出口議論が出てくるのではないかとの警戒感)が重石となり、米国時間にかけて、6/6以来、8営業日ぶり安値となる131.51まで急落しました。引けにかけて持ち直すも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間6/17午前5時10分現在)では、132.10前後で推移しております。

16日(木)のユーロドル相場は大幅上昇。@米金利上昇に伴うドル買い圧力や、A欧州経済の先行き不透明感が重石となる中、欧州時間朝方にかけて、安値1.0381まで下落しました。しかし、前日安値1.0359(5/13以来、約1カ月ぶり安値圏)をバックに下げ渋ると、Bフランス中銀ビルロワドガロー総裁による「ECBは漸進的かつ持続的に利上げを行う」とのタカ派的な発言や、C米経済指標の不冴な結果、D米長期金利の急低下、E対ポンドや対スイスフランでのドル売り圧力(英中銀やスイス中銀の利上げ決定→英ポンドやスイスフラン上昇→ユーロ連れ高)、F短期筋のショートカバーが支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値1.0601まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間6/17午前5時10分現在)では、1.0555前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は前日6/15に記録した約23年8ヵ月ぶり高値135.60(1998年10月以来の高値圏)をトップに反落に転じると、昨日は一時131.51まで急落しました。この間、ローソク足が一目均衡表転換線を下抜けするなど、やや大きめのポジション調整(円ショートのアンワインド)が発生しております。但し、ダウンサイドに複数のサポートライン(130.98に控える一目均衡表基準線や、130.71に控えるボリンジャーミッドバンドなど)が控えていることや、強い買いシグナルを示唆する三役好転や強気のパーフェクトオーダーが継続していることなどを踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは崩れていません(足元の下落は上昇トレンドの過程で見られる一時的なポジション調整と整理。日銀金融政策決定会合通過後は、日本とその他各国との金融政策格差を材料に再び上昇トレンドに回帰する展開を想定)。

こうした中、本日は、日銀金融政策決定会合および黒田日銀総裁記者会見に注目が集まります。世界的な金融引き締めを背景に市場では日銀が緩和修正(長期金利の許容変動幅拡大やコミュニケーション修正、政策金利のフォワードガイダンス修正など)に踏み切るとの警戒感が広がっていますが、当方は引き続き現行政策の据え置きと黒田総裁による緩和スタンスの強調(※但し円安に対する警戒感や海外勢による日本国債売りに対する対応策について一定の発言が出てくる可能性あり)を見込んでいるため、ドル円は日銀金融政策決定会合および黒田日銀総裁記者会見後に、再び上昇トレンドに回帰すると予想いたします。

本日の予想レンジ:131.00ー134.00

注:ポイント要約は編集部

ドル円、米金利低下と米株安を材料に大幅下落。日銀による緩和修正期待も重石

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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