ニュージーランド2QGDP予想
(今回発表予想)9月13日14時現在
NZのGDPが15日(木)早朝に発表されます。第1四半期も予想を上回り改善傾向を示しましたが、今四半期予想も前期を大きく上回るものとなっています。下図はいずれも今回予想値(赤い線の右側)を加味しています。
NZのGDPは年率ベースで予想通りになると2014年4Q以来の3%越え(緑の横線)になります。また前期比でも1%越え(緑の横線)は2014年3Q以来のことになります。
各年間を通しても2Qの数値は良い結果になることが多いですが、それでもかなりの高いGDPです。既に大方の経済指標が出ているので、大きなブレはないと思いますが、金融緩和による内需拡大、移民増などが好影響を与えていると思われます。
(3)豪州・NZのGDP推移と豪ドル/NZドル(折れ線は上方:豪ドル高、下方:NZドル高)
上図は豪州とNZのGDP推移と各四半期末の豪ドル/NZドル為替レートを合わせたチャートです。先週発表された豪州の第2四半期GDPは前年比+3.3%の伸びを示す改善となりましたが、上図には今回のNZ・第2四半期GDPの予想値を加味しています。また灰色の折れ線は豪ドル/NZドルの推移を示しています。
これまで概ねNZドル高豪ドル安傾向になっており、9月12日終値の水準(1豪ドル=1.0287NZドル)は2015年4月1日底値(1豪ドル=1.0020NZドル)に近づく水準にまでNZ高となっています。
産業構造が違うオセアニア両国ですが、NZのGDP伸び率が豪州のそれを凌駕する期間が多かったことや、下図に示した両国間の政策金利ミスマッチ(豪州は2012年から一貫して緩和、NZは2014年に一度引き締めに転じてその後緩和開始)が影響していると思われます。両国間の金利差だけ着目すれば、まだNZ>豪州の関係になっていますが、GDPの構造改革をかなり終えている豪州と日用品価格のデフレ傾向を脱却できないNZでは、今後の成長率に少しずつ変化が出てくる可能性があります。これが政策金利に影響していくと、NZ高豪ドル安の流れにも変化がでてくる可能性高まります。今後数か月間で豪ドル買いNZ売りの局面が出始める可能性が高くなっています。
(4)豪州とNZの政策金利推移
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