豪ドル/円、短期は“弱気”。中期は“強気”を維持。
5/10に発表された、豪第1四半期の小売売上高は前期比+1.2%、前年比でも+4.9%と過去最高の伸びを示し、国内の需要が堅調であることを示しましたが、中国の大都市のロックダウンで景気減速が懸念されていることから、豪ドル買いには繋がりませんでした。また、インフレ圧力が弱まらず、世界経済の先行きにも一段と不透明感が広がっており、リスクオフの動きから株式市場が続落、為替市場でも安全通貨としてのドルが買われてドル全面高となっており、豪ドルは対ドル、対円で下落しています。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を基点として下値を切り上げる流れから直近の大陰線(5/12)が若干下抜けた位置で終えており、短期トレンドに変化が生じています。また、4/20に付けた95.74を直近高値として上値も切り下げており、短期トレンドは“豪ドル弱気”に変化しています。88.00±10銭に強い下値抵抗がありますが、これを下抜けて終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、85〜86円方向への一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は89.00-10,89.60-70,90.10-20に、下値抵抗は88.00±10銭、87.50-60,86.60-70にあります。21日移動平均線は92.33に位置しており、これを大きく下抜けて、短期トレンドは下値リスクが高い状態ですが、120日、200日線は85.77と84.28位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は、実体が小さく上ヒゲのやや長い陽線引けとなり、続落を食い止めていますが、上値トライにも失敗しており、また、上値を切り下げる流れからも上抜けておらず、下値リスクを残した形で越週しています。さらに今週は週初の寄り付きから大幅な下落を見ており、大陰線で越週する可能性が高くなっています。この週足サポートは88.60-70にありますが、これを上抜けられずに越週した場合は、下値リスクが点灯、88円割れで越週した場合は、来週以降一段の下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は89.60-70,90.60-70,92.30-40に、下値抵抗は88.00-10,86.20-30,84.80-90にあります。 31週、62週移動平均線は85.30と83.99に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えておらず、調整的な下げの範囲内に留まっています。
5/12現在、31週、62週移動平均線は85.30と83.99にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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