米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利議事要旨(22/3/17)

昨日開催されたFOMC金融政策会合の記者発表要旨が公表されました。

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米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利議事要旨(22/3/17)

米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利記者発表

(会合は2022年3月15・16日開催分)

昨日開催されたFOMC金融政策会合の記者発表要旨が公表されました。金利面では従前の予想通り、FFレート0.25%上げを実施しました。ドットプロットではFFレートが平均2%ですので、年内の6回会合で毎回利上げを示唆した内容になっています。予想外は資産縮小に関する内容が今後の会合以降で行うとしています。また1委員が0.5%利上げに投票しました。

(1)FOMC声明文記者発表要旨

経済活動や雇用を示す指標は引き続き強くなっている。最近数ヶ月、雇用増は強まり、それに伴い失業率も下がった。インフレは高まったままである。パンデミック、より高くなったエネルギー価格、より広範な物価圧力に関連した需給の不均衡を反映したものである。

ロシアによるウクライナへの侵攻は凄まじい程の人的・経済的辛苦を引き起こしている。米国経済への影響はより一層不確実性をもたらしているが、直近では侵攻やそれに関連する出来事はより一層のインフレ上昇圧力を生み、経済活動の重石となる可能性がある。

委員会は最大雇用と長期インフレ目標2%の達成が求められている。金融政策スタンスが適切に固まっていく中、委員会はインフレ目標が2%に回帰し、労働市場が引き続き強く推移すると予想している。これらの目標を支援するため、委員会はFFレートの目標レンジを0.25〜0.50%へ引き上げることを決定し、目標レンジの継続的引上げが適切であると予想している。加えて、委員会は、今後の会合で国債、機関債、あるいは住宅ローン担保債券の保有について減らし始めることを予想している。

金融政策の適切なスタンスを査定する上で、委員会は引き続き入手する経済見通しに対する情報の含みを監視していく。委員会は、もし委員会目標の達成を妨げるリスクが発生した場合には、金融政策スタンスを適切に調整する用意がある。委員会の査定は幅広い情報を考慮した上で行われ、この中には公衆衛生、労働市場、インフレ圧力やインフレ期待、あるいは金融や国際情勢の進展具合も含まれる。

金融政策に対する投票:パウエル議長、ウィリアムズ副議長、マイケル・ボウマン、ラエル・ブレイナード、エスター・ジョージ、パトリック・ハーカー、ロレッタ・メスター、クリストファー・ウォラーは賛成。
金融政策の行動に対する反対者はジェームス・ブラードで、今回会合でFFレートの目標レンジを0.50〜0.75%に引き上げることを選んだ。尚、パトリック・ハーカーは今回の会合で代理メンバーとして投票している。
(以上)
 (注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。

(2)FRB経済見通し中央値(3月時改定)

(2)FRB経済見通し中央値(3月時改定)

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(3)ドットプロット

前回12月

(予想委員18名)

(3)ドットプロット

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(3)ドットプロット 2枚目の画像

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今回3月

(予想委員16名)
赤字部分は12月時予想では無かった水準です

(3)ドットプロット 3枚目の画像

今回のドットプロットを見ると、利上げは2023年中に終了し、2024年には利上げなし、更に2025年以降はFFレート2%〜2.50%の間に大多数の委員が予想しています。

(経済見通し、ドットプロットの出所:FRB HP
次回FOMC会合は5月4日(水曜日)に予定されています。

(2022年3月17日10:50 1ドル=118円80銭)

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