ドル118円台後半、高値圏でのもみ合い (3/17午前)

17日午前の東京市場でドル円はもみ合い。

ドル118円台後半、高値圏でのもみ合い (3/17午前)

ドル118円台後半、高値圏でのもみ合い

17日午前の東京市場でドル円はもみ合い。未明のFOMC結果公表後の乱高下の後、118.73レベルで取引の始まったドル円は、幾度か119円をトライするも119.03までで滞空時間も短く定着せず。仲値決定にかけては輸出企業の実需とみられるドル売りにも押され、118.71まで反落しました。その後は方向感を失い、東京時間正午現在は118.75レベルで取引されています。

日経平均株価は、米FOMCの利上げが0.25%にとどまったことや、米景気後退懸念が後退したことなどから昨晩米株が上昇した流れを受けて買いが先行。上げ幅は一時900円を超え、その後やや戻すも、767円の大幅高で午前の取引を終了しています。

未明のFOMC結果公表でFRBは市場予想通りの0.25%の利上げを決定。一方で同時に公開された経済見通しにおいて、インフレ見通しが大幅に引き上げられるとともに、年内あと6回の利上げが予想。さらにセントルイス連銀のブラード総裁が今回0.5%の利上げを主張したことなどが市場にとって十分タカ派と見える内容であったことから、ドル円は直後に119.12まで上昇しました。しかし、その後のパウエル議長の記者会見で、議長が景気は非常に強く金融引き締めに耐えられるとの見通しを示したこと、リセッションのリスクは現状ないと考えていることが明らかになったことで、いったん下落した米株が急反発、一方2.24%まで急上昇した米10年債利回りは2.16%前後に急落する動きとなり、ドル円も118.60近辺まで値を戻し、118.73レベルで東京時間を迎えています。

テクニカルにはドル円は2016年2月以来、6年1か月ぶりの高値水準に到達、今年1月からの上昇チャネルの上限も上抜けて、日足、週足では上方向にチャートポイントが見当たらない強いドル買い地合いです。
月足まで見ると2015年6月高値125.86から2016年6月安値99.02までの下落の76.4%戻しが119.53と近く、とりあえずのターゲットとなりそうです。上昇が急だったためにサポートも転換線が116.95と遠く、昨日突破した上昇チャネル上限の118.53あたりが短期のサポートとなりそうです。

ドル118円台後半、高値圏でのもみ合い

ドル円日足

ドル118円台後半、高値圏でのもみ合い 2枚目の画像

ドル円月足

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