1月NY連銀製造業景況指数の予想
本日、1月NY連銀製造業景況指数(NY)が発表されます。前回12月は予想を上回る31.9(予想25.0)でした。11月も30.9でしたので、製造業の先行き景況感は良いままになっています。今回1月は前月よりも悪化する25の予想になっています。最近の米経済指標はあまり芳しい結果になっておらず、例えば先週金曜日の12月小売売上高は▼1.9%(予想0.0%)になり、11月も当初の0.3%から0.2%へ下方修正されています。小売売上高発表前のアトランタ連銀GDPナウは2021年第4四半期GDPが前期比年率+6.8%でしたが、その後の低調な数値に+5.0%(1月14日現在)まで下がっています。相場は小売売上高の悪化により先週金曜日に113円49銭までドルが売られましたが、その後の買い戻しに今日はザラ場で一時115円台を回復しました、市場は米国の利上げは必至で、かつ年3〜4回を想定しており、少し位の数値悪化でも先行きのインフレ懸念は変わらないと見ています。NYも予想レンジとしては15〜32.5までありますが、1桁の数値でも出ない限りは一過性との思惑になりそうです。
(今回発表予想)2022年1月18日12時00分現在予想
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)
青の矢印は今回予想
赤はゼロ
緑は過去の移動平均線高値で24付近
上図@ではオレンジの移動平均線が依然として過去最高である緑のラインを越えて推移しています。下図AのISM製造業との比較では、〇印にあるようにNY>ISMになると時間経過で、いずれ双方が下がるパターンになっています。既に青のISMはやや低下気味に推移しており、この傾向を踏襲するのかを見たいと思います。
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は1月予想値を加味した移動平均線)
下図はドル円の日足チャートです。9月下旬底値からのサポートラインA(=114円65銭)と高値を結んだB(=116円85銭)でドル高ウェッジを形成していましたが、先週このウェッジを下抜きました。ただ金曜日の日足が下ヒゲの長いたくり線になったので、今週はドルの戻り高トライ先行になっています。短期的にはまだドルの下値リスクが高いですが、Bの抵抗線から平行に下したC(=113円55銭)で綺麗なドル高トレンドを形成しているので、このCを切ったら一段安を見ておきたいと思います。上値はウェッジ内の抵抗線D(=115円65銭)がポイントになっています。
(2022年1月18日14:45、1ドル=114円78銭)
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