ユーロ圏・米国の10月PMI景況指数速報値の予想
日本時間2021年10月22日金曜日16時15分〜順次発表予定
明日、ユーロ圏及び米国の10月PMI指数速報値が発表されます。前回9月は欧州が製造業・サービス業共に予想を大きく下回りました。米国はほぼ予想通りの数値になりました。10月は欧州が両指数共に一段と落ち込む予想になっています。一方で米国は9月とほぼ同程度の数値予想ですので、欧米間の先行き景況感に大きな差が出始めています。欧米共に全ての数値が好悪判断基準の50を越えていますが、先行指数の悪化はその後の一致指数や遅行指数にも影響が出てくるので、年末までのトレンドは重要になりそうです。
ユーロ圏10月PMI指数
(1) ユーロ圏製造業PMI景況指数
.
(2) ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2021年10月21日13時現在:直近数値の再確認お願いします。
米国10月PMI指数予想
(東京時間22時45分発表)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。コロナ後は3地域共に大きく回復してきたものの、今年前半をピークにしてやや減速傾向となっていましたが、ここ2〜3ヶ月の推移を見ると欧米間で大きく差が開いています。米国は今年3月がピークで、灰色の横線は2018年8月の61.3をベースに引いていますが、9月のISMでその高値付近まで戻っています。同様に欧州も2017年末高値の60.6をベースに横線を引いていますが、今回予想通りなら大きく下回ります。
ユーロ製造業PMI指数、米ISM製造業指数、日本PMI製造業指数
ユーロ製造業PMI指数(青)、米ISM製造業指数(灰)、日本PMI製造業指数(オレンジ)
青の矢印は10月ユーロ圏製造業PMI指数予想値、灰色の横線はISM、青の横線は欧州PMIの過去高値圏を結ぶライン
下図はユーロドルの週足チャートです。2020年3月中旬の底値からのサポートA(=1.2120)を切れユーロは弱い状態になっています。年始高値からのB(=1.2200)が強い抵抗線で、現在は抵抗線C(=1.1760)とそこから平行に下したD(=1.1400)で短期のユーロ安トレンドになっています。ここ数日はDまで下押しせずに戻り高狙いになっています。横抵抗線E(=1.1700)が最初の戻り、越えればCになります。下値はまだ2・3手前の底値1.1524〜29がサポートになっています。明日の欧米PMI指数でどの様な動きになるか確認したいと思います。
(2021年10月21日13:55、1ユーロ=1.1651ドル)
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