米8月PCEとコアPCEの予想
(2021年10月1日21時30分発表)
明日(1日)、米国の8月PCEとコアPCEが発表されます。FRBのインフレ指標として1つの目安となっています。しかしながら、今日から仏・独の消費者物価指数(CPI)速報値、そして米第2四半期のコアPCE確定値が発表されますので、その予想値を含めて欧米のインフレ動向を探ります。今日の米国数値は確定値ですので、もし前回数値よりも上振れの結果になると金利に影響を与えそうです。
昨日、欧州中銀主催のパネル討論会で、パウエルFRBは現在のインフレ上昇はこの先どの位大きくなるか、またどの位長く続くかを判断するのは難しいが、元の状態に戻り、乗り切れると予想していると述べており、これまで同様にインフレ上昇が一過性であると見ています。米10年債金利は一時1.57%手前まで上昇しましたが現在は1.50〜1.51%まで軟化しています。FOMC後から一本調子に上昇していた金利がこのまま一服するのか、あるいは再度上昇するのか、今日からの欧米のインフレ指標を見たいと思います。
(9月30日発表予定)
(10月1日発表予定)
2021年9月30日12時現在予想:直近の数値は再確認お願いします。
米国PCE(青)とコアPCE(オレンジ)前年比ベース推移
黒より右が今回の8月予想値、赤はFRBのインフレ目標値、緑が9月FOMC会合時の2021年末予想値3.7%です。
前回7月PCEコアは予想通りになりました。今回はやや下がる3.5%予想ですが、まだ高止まりしています。と言っても9月のFOMCでコアPCEを年末3.7%(←3.0%:6月FOMC)に上方修正しており、その数値に絡んだ展開になりそうです。
従いまして、FRB予想値近辺であれば、織り込み済と思われます。予想レンジ上限も3.6%ですので、これを越える数値が出ると、米金利には影響が出そうです。
下図はユーロドルの月足チャートです。今日月足ができますが、微妙なレベルにきています。
ユーロ自体は2008年最高値1.6040からの抵抗線は既に上抜けており、長期ではユーロ高になっています。しかしながら、1.23台が重く、今年になってからユーロ安への調整になっています。
ラインAは2008年の高値と2014年5月の高値を結んだ1.1485(現在)、ラインBは2008年の高値と2014年3月及び2020年7月の高値を結んだ1.1270(現在)となっています。この手前に横サポートのラインCの1.1610があります。今日の終値で1.16未満になると、Cが切れるので、10月は上記のA乃至B方向への動きになりそうです。逆に1.1610を守り切れば、まだユーロ弱いながらも戻り高を狙える位置にきます。尚、大底からのサポートDは現在1.0800(現在)でユーロ高を支えています。
(9月30日13:20 1ユーロ=1.1605ドル)
オーダー/ポジション状況
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