NZ/円、上値余地を探る動き。78円超えの越週で下値リスクがやや後退。
8月4日に発表されたNZ4-6月期の失業率は4.0%(市場予想:4.5%)、就業者数増減も前期比+1.0%、前年同期比で+1.7%(市場予想:+0.7%、+1.2%)と市場予想を大きく上回る改善となり、これを受けてNZドルは対米ドル、対円で急伸しましたが、FRB副議長のタカ派的な発言にドルが買い戻される動きとなる中、対米ドルで小反落、対円では上値余地を探る動きが継続中です。
チャートを見ると、日足は7/20に付けた75.27を直近安値として反転、上昇に転じています。76円台の重要な下値抵抗を守り切った感があり、底打ち、反転の流れに入った可能性が高くなっていますが、一方で、5/27に付けた80.18を直近高値として上値を切り下げて来たレジスタンスラインを上抜けておらず、この日足の抵抗が77.70-80にあり、これをしっかり上抜けて終えるまでは短期トレンドの変化も確認できません。78.00超えで終えた場合は短期トレンドが変化して上値余地がもう一段拡がり易くなりますが、この場合でも昨年3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げて来た流れかは外れた位置で推移しており、80円台を回復して越週するまでは、下値リスクを残します。日足の上値抵抗は77.40-50,77.70-80,78.20-30に、下値抵抗は76.90-00,76.50-60,76.20-30にあります。21日移動平均線は76.75にあり、下値リスクが若干後退していますが、120日線は77.80に位置しており短期的な上値抵抗として働く可能性があります。また、200日線は76.14にあり、今週初の下値トライでもこれに跳ね返されており、中期的な下値抵抗として働いています。
一方直近の週足は、小陰線で終え、上値を切り下げる流れに変化が認められませんが、今週は中期的な下値抵抗に跳ね返されて反転、上昇の流れに入っており、底打ちした可能性が点灯中です。週足の上値抵抗が77.90-00にありますが、これをしっかり上抜けて越週した場合は、短期トレンドが変化して来週以降一段の上昇に繋がり易くなります。但し、この場合でも80円はまだ壁。逆に、76円割れで越週した場合は、74円方向への一段の下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は77.90-00,78.20-30に、下値抵抗は76.40-50,76.00-10にあります。31週移動平均線は77.26にあり若干上抜けて来ましたが“ダマシ”となる可能性があります。しかし62週線は74.04に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。
8/5現在、31週移動平均線は77.26にありこれを挟んで上下しているが、62週線は74.04にあり、中期トレンドをサポートしている。
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