豪州中銀金融政策と経済物価見通し(2016年8月5日)

本日中銀から四半期報告の公表がありました。

豪州中銀金融政策と経済物価見通し(2016年8月5日)

本日中銀から四半期報告の公表がありました。

本日中銀から四半期報告の公表がありました。

       (1) GDPと消費者物価指数

豪州経済は堅調を維持

5月時点の予想と比べ、2016年6月末GDPは5月予想レンジ(2.5%〜3.5%)のほぼ上限となる3.25%になりました。引き続き豪州経済は堅調を維持しています。6月末までのGDP好調の要因として、資源輸出の価格回復と増加によるものとし、鉱山投資関連は大きく落ち込んだと分析しています。鉱山関連以外の部門は予想を上回る数値を残したようです。また、住宅なども好調を維持しましたが、雇用改善にも関わらず、可処分所得の伸びが少なく消費は微増になっています。

先行きは貯蓄率と住宅建設の低下を予想

先行きに関しては、2016年12月末、1年後の2017年6月末GDPは前回5月時点と同じ予想レンジに留めています。これは家計の貯蓄率低下を予想し、住宅建設許可件数が緩やかに下がっていることを勘案している模様です。また資源関連の輸出は微増を予想しています。過去数年間の豪ドル安は貿易関連の国内生産者を手助けしてきたこともあると分析しています。雇用の伸びは2015年をピークに緩やかなもの留まると見ています。以上より先行き見通しを変更していないようです。

本日中銀から四半期報告の公表がありました。

 2枚目の画像

(2)不確実性が起きた場合の予想範囲のブレ(上段がGDP、下段がインフレ見通し)

濃い青は70%の確率で収まるとの見通しで、薄い青は90%の確率で収まるとの見通しです。

不確実性の要因として、幾つか挙げています。例えば、為替レートの先行き推移、人口増の割合などです。その他地政学的リスクや世界経済の成長リスクなどにも言及しています。例えば、米国のインフレが予想以上に進行して、利上げが急激になるなどのリスクや中国経済の先行き成長鈍化を挙げています。

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