豪州中銀議事要旨
(2021年6月15日公表:理事会は6月1日開催分)
(出所:豪州中銀HPから)
本日、今月1日開催の金融政策議事録が公表されました。内容的には新味なく、次回7月で3年債購入に関する検討及び決定を行うなどとしており、次回会合(7月6日火曜日)が注目されます。
相場は公表後もほとんど動かず、豪ドルはやや軟化推移に留まっています。以下は次回議論点部分の一部を抜粋したものです。
(議事要旨)
(金融政策に関する考慮事項について)
(前略)
メンバー達は金融政策手段としての現行のパッケージが経済に対して十分な信用供与をし、借り入れコストを低く抑えることで、経済を下支えしていくことで合意した。豪州3年債イールドは一段と低下したが、委員会目標の10ベーシスポイント付近で推移している。全般的な銀行の借入コストは歴史的に低水準である。現行ローンに関わる家計や企業の買入金利率は更に下がり、また歴史的に低くなっている。メンバー達は国内の借入コストを下げることに加え、中銀の政策パッケージが為替を引き下げることにも貢献している。金融と財政政策が総需要と雇用回復を下支えしている。
メンバー達は2021年7月の会合でなされる決定に関する重要な考慮点について議論した。すなわち、3年債イールド目標と国債購入プログラムについてである。これらの考慮点を議論するにあたって、メンバー達はインフレ目標達成の手助けとなる金融政策の最優先事項として完全雇用への回復であると指摘した。結果、金融政策は暫くの間、高度な緩和状態を維持する必要があるだろう。
3年債イールドに関して、委員会は目標債券として2024年4月満期を維持するか、あるいは次の満期である2024年11月債に延長するかどうかを考慮する。メンバー達は約10ベーシスポイントの目標は維持されるべきであると事前に合意した。加えて、委員会は実質金利が2〜3%の目標内に持続的に推移するまではキャッシュレートを引き上げないと述べた。イールド目標に関する重要な考慮点は、2024年に満たされるとの状況見通しに対する評価であろう。メンバー達は、イールド目標に関する決定が全般的な金融情勢に及ぼす効果についても議論した。
国債購入プログラムに関し、委員会は2021年9月初に第2次1000億豪ドル国債購入の完了前である、7月の会合で将来の国債購入に関して議論する。そのオプションとして、(必要とあればイールド目標をサポートする以外)9月に債券購入を終了すること、あるいは更に6ヶ月の1000億豪ドルの購入繰り返すことも含まれている。これらはデータや経済見通しの流れを見ながら、更に頻繁に債券購入ペースを見直すこともある。
(以下略)
(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
豪ドル米ドルの相場は先日のシカゴポジション287内で「実際の相場は0.7720のサポートを切れているので、次は4月1日底値を起点としたサポートが0.7660にあります。今日以降はこのポイントが重要になります。」としましたが、現在は昨日とほぼ同じ0.77を挟んだ小動きとなっています。
尚、上値は0.7770〜80が最初の抵抗線になっています。
当面は今日の米国経済指標結果、明日のFOMC内容次第になります。
(2021年6月15日11時50分、1豪ドル=0.7702米ドル)
オーダー/ポジション状況
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