ニュージーランド政策金利の予想
明日26日(水曜日)午前11時にNZ中銀から政策金利が公表されます。
(市場の予想)
NZ準備銀行(中銀)政策金利(オフィシャル・キャッシュレート:OCR)
現行0.25%⇒0.25%で据え置き予想(レンジなし)
(5月25日9時現在の予想値)
今回の政策金利はエコノミスト全員が据え置き予想になっています。昨年3月に最後の利下げを実施してから14ヶ月目になりました。その時点の中銀コメントでは「今後12ヶ月はこのレートを維持するか、必要とあれば追加緩和策を講じる」としています。しかしながら、2月・4月の会合では先行き経済の不確実性が高いことから現状維持で据え置きになりました。4月会合時点でも「消費者物価指数上昇率が目標の2%で持続的に維持し、雇用が持続可能な最大水準まで行くと確信する迄はまだかなりの時間と忍耐が必要」と述べており、「委員会は必要に応じてOCRを引き下げる用意がある」と合意しています。
実際の経済は、2021年になり雇用が1Q:4.7%(←2020年3Q:5.3%←同2Q:4.0%)、小売売上高指数が1Q:2.5%(2020年4Q:▼2.7%、同3Q:28.0%、同2Q:▼14.6%、同1Q:▼0.7%)とそれぞれ順調に回復しています。
今回の会合で、一部エコノミストは大規模資産購入プログラム(LSAP)に関する何らかの議論が出る可能性があると見ています。今回は入口として、@将来の債券購入額を減少する条件を明示するか。あるいはA検討開始する期限を明示するか、等が予想されます。
また、過去の会合ではOCRのマイナス化も検討するとしていましたが、この表現が残るのか否かも注目されます。
以下はエコノミストの予想です。中間値は0.25%で変わらずですが、先々ではゼロ金利を予想、また2022年2Qには利上げ予想のエコノミストも散見されます。
昨日のNZドル米ドル相場は、昨日のシカゴポジション283内で0.7160〜0.7330のNZドル高トレンドの下限にいるとしました。
昨日の相場は0.7159を底値に0.7214で終わる陽線で引け、下限を守り切りました。目先は0.7240〜50の抵抗線をこなせるかとなっています。上値抵抗線はこの他0.7300、0.7330になります。サポートは0.7180、0.7160で、後者が切れると0.70方向の下押しに繋がります。
また、今日はシカゴ締日ですので、終値ベースで0.7300の抵抗線、0,7100のサポートをそれぞれ維持できるのかを確認します。
金融政策では先々の金利も強めになっており、債券購入に関する議論もありとなっているので、何もでない場合は相場に影響出る可能性が高いと思います。その場合は押し目で買いがでるかを見たいと思います。
尚、次回の金融政策は2021年7月14日(水)に予定されています。
(5月25日10:30、1NZ=0.7222米ドル)
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